USENは観測報道通りに8月通期業績を上方修正も材料出尽くし感で急反落
USEN <4842> (JQS)は、18円安の423円と3日ぶりに急反落している。前日3日大引け後に今8月期第3四半期(3Q)決算と同時に、7月1日の業績観測報道通りに8月通期純利益の上方修正を発表したが、7月1日につけた年初来高値448円を前に材料出尽くし感を強めて利益確定売りが先行している。ただ下値には、3Q業績が、上方修正された8月通期業績に対してなお高い利益進捗率を示していることを手掛かりに業績再上ぶれ期待も高め、割安株買いも交錯している。
■3Q業績は上方修正の8月通期業績対比でもなお高利益進捗
8月通期業績は、売り上げを期初予想の据え置きとしたが、営業利益を8億円引き上げて95億円(前期比9.6%増)、経常利益を7億円上乗せして80億円(同10.1%増)、純利益を10億円アップさせて60億円(同24.1%増)とし、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。音楽配信事業や業務用システム事業の既存事業を一段と強化し、昨年12月には個人向け市場にスマートフォン向け定額音楽配信サービス「スマホでUSEN」、今年3月には集客支援事業でiPhoneアプリ「favoreat」をリリースするなど新コンセプトによりマーケットを開拓、消費税増税に伴う駆け込み需要を取り込み、ファイナンスに伴う財務関連コストや新規事業立ち上げコストを吸収したことが要因となった。
一方、3Q業績は、前年同期比3.3%増収、21.9%営業増益、24.1%経常増益、29.9%純益増益と2ケタの増益転換となり、8月通期業績対比の利益進捗率も、86~91%と目安の75%をなお上回っている。
■「鬼より怖い一文新値」の目先売りが続くがPERは14倍台と割安
株価は、年初来安値267円から今期第2四半期累計業績の2ケタ増益転換着地、8月通期業績に対する高利益進捗率を手掛かりに300円台、400円台と下値を切り上げ、7月1日の通期業績上ぶれ観測報道では、今年1月の447円高値を1円(一文)上回る448円の年初来高値をつける「鬼より怖い一文新値」となり、高値もみ合いを続けた。目先の利益確定売りの一巡後には、再度、PER14倍台の割安修正展開も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
USEN<4842>(JQS)は、18円安の423円と3日ぶりに急反落している。前日3日大引け後に今8月期第3四半期(3Q)決算と同時に、7月1日の業績観測報道通りに8月通期純利益の上方修正を発表したが・・・。
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2014-07-04 11:30