ゴールドマン証が7&iHDとファミリーMの四半期決算を評価

 3日に四半期決算を発表したセブン&アイ・ホールディングス <3382> とファミリーマート <8028> に対して、ゴールドマン・サックス証券が3日付でリポートを発行している。  今2月期の第1四半期営業利益が会社計画を35億円上振れた7&iHDについては、金融事業での一過性の経費増、ニッセン統合による通販事業の赤字があったものの、「コンビニ事業の好調で相殺し、あまりある結果」と評価。国内コンビニでは競合他社との絶対的格差が広がっていると指摘する。    また、米国コンビニ事業で緩やかな増益加速が期待されることや、金融事業においてATMが拡大していることも含め、「収益の9割を占める中核事業が中長期成長軌道にある」と言及。小売りのコア銘柄として投資判断「買い」を継続し、目標株価を4600円から4800円に引き上げている。  一方、ファミリーMについては、1Qの営業利益が同11.3%減の90億2000万円で着地。同証券の想定以下であり、会社計画に対しても数億円下振れたと推定している。  会社側は、2Q以降に既存店投資の本格化、昨年出店店舗の業績貢献、新ファミマTカードの導入効果などが出てくると見通しているものの、同証券では、粗利率の改善が限定的である点や、複数店オーナーや加盟店への支援経費の増加などで「通期の計画達成は難しい」と指摘する。  投資判断は「中立」を据え置いており、目標株価は4300円から4200円に下方修正した。  4日の株価は、7&iHDは午後1時30分時点で85円高の4443円。ファミリーMは寄り付きで70円安まで売られたものの、後場にプラス転換。午後1時30分時点では15円高の4365円を付けている。(編集担当:片岡利文)
3日に四半期決算を発表したセブン&アイ・ホールディングスとファミリーマート <8028> に対して、ゴールドマン・サックス証券が3日付でリポートを発行している。
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2014-07-04 13:30