エイジアはボックスレンジ下限から切り返しの動き
メール配信ソフト大手のエイジア <2352> (東マ)の株価は、急騰した1月高値1989円から反落後は1200円~1400円近辺のレンジでボックス展開が続いている。足元では6月27日に1170円まで調整したが、7月4日には1236円まで急伸した。レンジ下限から切り返す動きであり、今期(15年3月期)増収増益見通しを評価して出直り展開だろう。
自社開発CRMアプリケーションソフト「WEBCAS」シリーズなどのアプリケーション事業を主力として、マーケティングコンサルティングなどのサービスソリューション事業も展開している。重点戦略としては、販売促進・マーケティング支援の事業領域をベースとして、Eコマース売上UPソリューションベンダーへの発展を目指している。
自社開発のメール配信ソフト「WEBCAS e-mail」の導入実績は約1600社以上に達し、国内メール配信パッケージ市場でのシェアは1位である。また14年6月には、新サービスのデータベース作成システム「WEBCAS DB creator」の提供を開始した。メール配信機能「WEBCAS e-mail」とアンケート機能「WEBCAS formulator」も利用できるオールインワン型のCRMクラウドサービスとして提供する。
M&Aやアライアンス戦略も積極推進し、12年4月にECサイト構築・運営事業拡大に向けてシステムインテグレータ <3826> と資本・業務提携、12年12月にメールマーケティングコンサルティング事業拡大に向けてメールマガジン制作・運用支援のグリーゼと資本・業務提携、13年10月にメールマガジン戦略立案・企画・制作・分析サービスのFUCAを連結子会社化、14年1月にWebサイトソーシャル化支援サービスのフィードフォース社と業務提携している。
今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月14日公表)については売上高が11億20百万円~11億80百万円(前期比11.2%増~17.2%増)、営業利益が2億45百万円~2億80百万円(同1.1%増~15.6%増)、経常利益が2億45百万円~2億80百万円(同2.5%増~17.2%増)、純利益が1億45百万円~1億65百万円(同11.0%増~26.3%増)で、配当予想は同1円増配の年間15円(期末一括)としている。
主力のアプリケーション事業でクラウド関連売上高の2桁増収を見込み、FUCAの通期連結(前期は6ヶ月分)も寄与する。人員増強などの先行投資負担で増益率の鈍化を見込んでいるが、大型案件の引き合いも増加傾向であり、通期業績見通しに上振れ余地があるだろう。
株価の動きを見ると、急騰した1月高値1989円から反落後は1200円~1400円近辺のレンジでボックス展開が続いている。足元では6月27日に1170円まで調整したが、5月安値1161円、2月安値1102円まで下押すことなく、7月4日には1236円まで急伸する場面があった。レンジ下限から切り返す動きだろう。
7月4日の終値1235円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の上限値の連結EPS87円38銭で算出)は14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は1.2%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS437円29銭で算出)は2.8倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強め、週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から反発した。ボックスレンジ下限から切り返しの形であり、今期増収増益見通しを評価して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
メール配信ソフト大手のエイジア<2352>(東マ)の株価は、急騰した1月高値1989円から反落後は1200円~1400円近辺のレンジでボックス展開が続いている。
economic
2014-07-07 09:45