【高見沢健のマーケット&銘柄ウオッチ】サンワテクノスはロボット好調、1株利益163円、PERわずか5倍台

  日銀短観によると、大企業製造業の今年度の設備投資は12.7%増と8年ぶりの高い伸びが見込まれている。海外でも、人件費の上昇に伴いアジア諸国で工場の自動化投資(ロボット導入など)が積極化している。そこで今回はこの分野で半導体関連からメカトロニクス(機械・電機・電子)まで幅広く手がける専門商社サンワテクノス <8137> を取り上げたい。   今年1~6月の米国新車販売台数が7年ぶりの売れ行きを記録したことも相まって、同社の自動車関連のメカトロ製品や電子部品に対する需要は活況を呈している。同様に、アジアの自動化投資ブームに乗り、同社が扱う安川電機(同社の筆頭株主)製ロボット及び関連システムも極めて好調に推移。さらに、アジアで一時伸び悩み傾向にあったスマートフォンの製造設備向け電子部品に復調の兆しがうかがえるなど、今期から来期にかけて収益急拡大の公算が強まってきた。   今3月期は売上高1100億円、経常利益38億円、純利益23億5000万円、1株利益163.7円、年2円増配し24円配当を行う見通し。来期も続伸の見込みで、売上高1200億円、経常利益47億円、純利益29億円、1株利益は202円に達する見通し。今期予想PERは、6.2倍、来期予想PERでは、わずか5倍強という割り安な水準にある。1株純資産1299円や予想配当利回り2.38%(ちなみに1年物定期預金金利0.025%の95倍に相当)から見て、相場全般が多少調整局面に入ったとしても、魅力的な投資対象と言えよう。(経済・証券ジャーナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日銀短観によると、大企業製造業の今年度の設備投資は12.7%増と8年ぶりの高い伸びが見込まれている。海外でも、人件費の上昇に伴いアジア諸国で工場の自動化投資(ロボット導入など)が積極化している。
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2014-07-07 12:15