倒産の危機迫る、韓国の大手携帯電話メーカー・・・中国レノボの買収検討、過去に見送られていた=中国メディア

韓国の3大携帯電話メーカーの1社「パンテック」が倒産寸前にまで追い込まれている。中国メディアの環球網は7日、韓国メディアの報道を引用し、ネットワークプロバイダーと投資銀行の再建協議が進んでいないとし、「絶体絶命ではないものの、パンテックが危機的状況にあることは変わりない」との見解を示した。
3大ネットワークプロバイダーのうち、SKテレコムの債権総額は900億ウォン(約90億円)に達し、さらにKT、LGテレコムの債権額はそれぞれ450億ウォン(約45億円)に達する。だが、3大ネットワークプロバイダーからは「費用を肩代わりして広告を展開したが、パンテックの市場シェアは上昇しなかった」、「パンテックの今後の展望は明るいとは思えない」などといった声があがっているという。
韓国開発銀行を中心とした債権者は6月に4800億ウォン(約480億円)の債務を株式に転換することで決定したものの、記事は「株式転換をめぐる国内3大ネットワークプロバイダーとの協議が順調に進んでいない」と伝えた。
報道によれば、パンテックの韓国国内でのシェアは10%ほどと、サムスンやLGに大きく水を開けられている。パンテックの発行済株式のうち、サムスンと米クアルコムがそれぞれ約10%ほどを保有しているが、記事は「両社ともすでにパンテックからの撤退戦略を検討している」と伝えた。
パンテックをめぐっては、インドの携帯電話メーカー、マイクロマックス社のほか、中国のレノボ・グループ(聯想集団)が買収に関心を示していたとされるが、記事は「レノボもマイクロマックスも、パンテックの財務体質やシェアの低さを理由に買収を見送った」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
韓国の3大携帯電話メーカーの1社「パンテック」が倒産寸前にまで追い込まれている。中国メディアの環球網は7日、韓国メディアの報道を引用し、ネットワークプロバイダーと投資銀行の再建協議が進んでいないとし、「絶体絶命ではないものの、パンテックが危機的状況にあることは変わりない」との見解を示した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-07-07 17:45