イオン、トクホの大豆油を使って健康的で美味しい天ぷらの販売開始

 イオンは2014年7月7日、トクホ(特定保健用食品)の大豆油を使った健康的な新「天ぷら」を発売した。新「天ぷら」は、イオンと、味の素、日清フーズの3社が共同で開発した。「おいしいお惣菜を追求する“揚げ物改革”の第1弾。美味しさと健康を両方ともあきらめない天ぷらに仕上がった。国産の新鮮な野菜とするめいかなどの旬の素材で楽しんでいただきたい」(イオンリテール取締役兼専務執行役員 食品商品企画本部長の土谷美津子氏)と、新「天ぷら」を機に、イオンの惣菜改革が本格化する。(写真は、左から日清フーズの佐々木章吉氏、イオンリテールの土谷美津子氏、味の素の梢倫明氏。サーチナ撮影)  イオンの新しい天ぷらは、「天ざるそば」などの需要が一気に高まる七夕の時期に、満を持して登場した。本州と四国のイオンの344店舗では、天ぷら専用のフライヤーで味の素の「健康サララ」を使い、日清フーズと共同開発した小麦粉を衣にした天ぷらを揚げて提供する。  味の素の「健康サララ」は、大豆胚芽を原料にし、コレステロールの体内への吸収を抑え、血中総コレステロールや悪玉(LDL)コレステロールを下げる特長がある特定保健用食品。今回、イオンの店舗向けに業務用として出荷を開始した。  味の素の広域営業部長の梢倫明氏は、「イオンが日本で一番、天ぷらの販売実績があるのは、天ぷら専用のフライヤーを導入して油の管理にも気を配るなど、日ごろの安心の積み重ねの結果だと感じます。『健康サララ』によって、コレステロールを気にしないで食べられる、どこにもない天ぷらを提供できます。イオンのお店から健康に貢献できるおいしい“天ぷら革命”が広がっていくことを期待します」と語っていた。  日清フーズは、イオンの天ぷらの衣のために、3種類の小麦粉の配分を見直し、従来の小麦粉よりもタンパク質の量を減らすことによって、食感を左右する水分の吸収を抑え込むことに成功した。これによって、「カラッ」と揚がり、温め直しても「サクッ」とした食感が出る。  日清フーズ業務用営業部長の佐々木章吉氏は、「天ぷらは家庭で料理するというより、外で買って帰る料理になってきている。出来立てでも美味しく、持ち帰って温め直しても美味しく食べていただける衣の開発は、これからの天ぷらの需要を考える上で、大事なステップになる。引き続き、商品開発や売場提案で積極的に協力していきたい」と語った。  イオンリテールの土谷氏は、「天ぷらは、美味しく揚げるには技術が必要。イオンでは、天ぷらの揚げ方で全国コンクールを実施し、惣菜担当者は技術を磨いて社内資格である『惣菜士』を取得するなど、育成に努めている。惣菜への需要は大きく、年率2ケタ近い成長が続いている分野。ただ、揚げ物は、『好きだけど、高カロリー、高コレステロールが気になる』という声をいただいていた。天ぷらに続いて、コロッケやとんかつなど、イオンの揚げ物改革を推し進め、おいしさに加えて、健康にも配慮した惣菜をどんどん提案していきたい」と、力を込めた。(編集担当:風間浩)
イオンは2014年7月7日、トクホ(特定保健用食品)の大豆油を使った健康的な新「天ぷら」を発売した。(写真は、左から日清フーズの佐々木章吉氏、イオンリテールの土谷美津子氏、味の素の梢倫明氏。サーチナ撮影)
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2014-07-08 09:00