中韓FTA、実現すれば「韓国のGDPは1%上昇する」の識者見解=中国メディア

 中国の習近平国家主席は韓国の訪問中、朴槿恵(パク・クネ)大統領と中韓自由貿易協定(FTA)の年内妥結で一致、さらに中国の通貨・人民元と韓国の通貨・ウォンの直接取引を行う市場の設立に合意した。中国メディアの21世紀網は7日、「中韓FTAが妥結・発効されれば、韓国のGDP成長率は1%上昇する」と論じた。  大韓貿易投資振興公社の黄在元氏はこのほど、21世紀経済網の取材に対し、中韓FTA交渉において、韓国は農業の保護を望んでいること、中国は電子産業の保護などを望んでいることを紹介。妥結に向けてまだ問題が残っているとしながらも、両国首脳が一致した以上、問題は解決されるとの見通しを示した。  さらに、黄在元氏は「中韓FTAが発効されれば、韓国のGDP成長率は1%増加する」、「予定どおり年内に妥結する可能性は極めて高い」と語った。  中国は韓国にとって最大の貿易相手国であり、両国の経済的結びつきは極めて強い。今後、人民元とウォンの直接取引が行われる見通しであることについて、黄在元氏は「中韓の貿易において、米ドルによる取引に比べて3%ほどコストを抑えることができ、さらに為替リスクも低減できる」と期待を示した。  また、ソウル市がシンガポールや香港のような「金融センター」に成長するうえでも、人民元とウォンの直接取引がもたらす影響は大きいとし、黄在元氏が「韓国の金融業ならびに金融系企業にとって大きなチャンスだ」と期待を示したことを伝えた。  さらに黄在元氏は「韓国がフランクフルト、ロンドン、香港、台北に続く人民元取引の中心地になることを望んでいる」と語ったと紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国の習近平国家主席は韓国の訪問中、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と中韓自由貿易協定(FTA)の年内妥結で一致、さらに中国の通貨・人民元と韓国の通貨・ウォンの直接取引を行う市場の設立に合意した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-07-08 10:15