PALTEKは反落も業績上方修正と事業譲受を手掛かりに割安修正余地

  PALTEK <7587> (JQS)は、8円安の547円と反落して始まっている。同社株は、今年5月8日に今12月期業績の上方修正を発表してストップ高、同6月24日にも事業譲受のM&Aを発表してストップ高し、5月20日につけた年初来安値から底上げしており、目先の利益を確定する売り物が先行している。ただこの両好材料から株価水準は割安で、チャート・テクニカル的にも、6月25日のストップ高で年初来高値から同安値への調整幅の半値戻し目前までリバウンドしており、相場格言通り「半値戻しは全値戻し」への期待を高め下値に押し目買いも続いている。 ■業績上方修正でストップ高し事業譲受でもストップ高と急騰実績   今12月期業績の上方修正は、同社の半導体事業で、スマートフォン普及に伴う通信キャリアの基地局増設投資や、自動車販売の好調推移を背景に車載向け機器が伸びていることから、通信インフラやオフィス機器、携帯情報端末向けなどの需要が堅調に推移して、売り上げが期初予想を上回り、この増収効果で売上総利益率の低い案件が増加したことをカバー、さらに第1四半期の補助金の計上や、為替相場の影響で原価が押し下げられたことなどが要因となった。   12月期業績そのものは、期初予想より売り上げを32億円、経常利益を1億円、純利益を4500万円それぞれアップさせ、経常利益は、6億1000万円(前期比22.0%減)、純利益は3億6500万円(同17.8%減)と減益転換率を縮小する。   一方、事業譲受は、サイミックス(長野県茅野市)が展開している半導体事業及びMEMS事業が対象で、半導体事業では人感センサーに搭載される高性能な信号処理ICの開発を行っており、同社は、このM&Aの受け皿となる新会社を6月10日に設立し、センサーに関するモジュールや機器を開発する顧客向けに信号処理ICを提供する。 ■PER17倍台、PBR0.7倍の割安修正で全値戻しにチャレンジ   株価は、前期業績を昨年11月まで3回も上方修正し、配当も増配したことを手掛かりに年初来高値898円をつけ、今期業績の減益転換予想で調整期入りとなった。このなかで今期業績の上方修正では2日連続のストップ高で612円高値、さらに6月のM&Aでは同じくストップ高で633円高値をつけるなど調整幅の半値戻し水準に肉薄した。PERは17倍台、PBRは0.7倍と割安であり、全値戻しにチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
PALTEK<7587>(JQS)は、8円安の547円と反落して始まっている。同社株は、今年5月8日に今12月期業績の上方修正を発表してストップ高・・・。
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2014-07-08 10:15