壱番屋は7連騰、今期経常利益はやや伸び悩みも連続の増配を歓迎して買い増勢
壱番屋 <7630> は、130円高の4435円と2日間の変わらずを含めて7営業日続伸している。前日7日大引け後に5月期決算を発表、前期業績は、今年6月23日の上方修正通りに期初の減益予想から増益転換して着地し、今期業績は、経常利益をやや伸び悩みと予想したが、通期純利益が連続して過去最高を更新し、市場コンセンサスを上回り、配当を連続増配することも歓迎して買い増勢となっている。信用取組が、薄めながら売り長となって逆日歩のつく好需給となっており、売り方の買い戻しも交錯している。
■国内外の新規出店が高水準を維持し期間限定メニューも積極投入
前期業績は、上方修正通りに前々期比6.4%増収、6.8%経常増益、10.3%純益増益と増益転換し、純利益は、連続の過去最高更新となった。新規出店を国内CoCo壱番屋では36店舗(退店22店舗)、あんかけスパゲッティ専門店「パスタ・デ・ココ」では3店舗(同1店舗)、海外でもインドネシアへの初出店を含めて21店舗(同6店舗)と積極化、国内既存店舗売り上げも、77店舗を改装し10年ぶりにグランドメニューを改定するとともに、期間限定メニューを投入し、取り組んできた宅配サービスを674店舗に、ドライブスルーを215店舗に導入して店舗の利便性を向上させ、減損損失も減少しており、食材価格の上昇や人件費、物流費用の増加を吸収したことが要因となった。
今5月期業績は、食材価格の上昇や人件費、物流費用の負担増が続くことから、経常利益を43億4000万円(前期比2.5%減)と減益転換を見込んだが、純利益を前期計上の減損損失がさらに減少することから26億円(前期比8.9%増)と連続の過去最高更新を予想している。経常利益、純利益とも市場コンセンサスを2億円~4億円上回っている。
配当は、前期純利益が連続して過去最高を更新したことから期末配当を引き上げ年間70円(前々期実績60円)に増配したが、今期も、連続して過去最高更新を予想していることから75円に連続増配を見込んでいる。
■売り長の信用好需給をテコに高値抜けから一段の上値追いも
株価は、前期第3四半期の増益転換・高利益進捗率業績を評価してつけた年初来高値4530円から消費税増税の影響を懸念して3905円安値まで突っ込み、前期業績の上方修正で4300円までリバウンドした。投資採算的にPERは27倍台、PBRは2.8倍と割高だが、薄めながら売り長となっている信用好需給をテコに高値抜けからの一段高が見込まれる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
壱番屋<7630>(東1)は、130円高の4435円と2日間の変わらずを含めて7営業日続伸している。
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2014-07-08 11:00