キユーピーは海外の本格展開で業績は成長路線入り

  キユーピー <2809> は好業績評価の動きが着実に前進している。7月1日に発表された今2014年11月期の5月中間決算は、営業利益は111億円と、前年同期比3%の減益となった。   売り上げ面では、主力の「調味料」のほか、「タマゴ」や「サラダ・惣菜」が伸長、海外の拡大も寄与した。しかし、利益面では、ドレッシングの主原料である食油の価格上昇、国内鶏卵相場の高騰が負担となった。   通期については営業利益245億円、前期比9%増益の見通しが据え置かれている。前半の営業利益111億円に対し、後半は134億円(前年同期比23%増)へ大きく好転が想定されている。利益面では、「タマゴ」の損益は期初の見込みから悪化するものの、販促費の抑制などにより挽回する方針。株価は、5月中間決算の足踏みを織り込み、後半の回復に焦点を当てた新しい波動入りとなっている。   前11月期から3年間を対象とする中期経営計画を進めている。国内での持続的成長と海外での飛躍的成長をめざし、「国内でのイノベーション」と「海外への本格展開」を掲げている。   国内においては、マヨネーズの万能調味料化や卓上化を進めるとともに、最適な生産体制の構築による効率化や増産への対応を進め、基幹領域を深耕する。また、スーパーマーケットのチルド売場やネット販売、宅配ルートなど、新たな販路への展開に挑戦する。   また、海外においては、中国や東南アジアの生産および営業の拠点を活用し、アジアのマヨネーズ市場の拡大や、世界的な外食チェーンとの取り組みなど、アジアでの本格展開を進める。   中期経営計画の最終年度の2015年11月期には営業利益265億円(前期224億円)を目標に置いている。海外展開を原動力に成長力を取り戻しつつある実態が評価されそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
キユーピー<2809>(東1)は好業績評価の動きが着実に前進している。
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2014-07-08 12:15