中国の産業ロボ、重要な部品は日本から購入「核心技術ない」=中国メディア

 ドイツに本部を置く国際ロボット連盟によれば、2013年の中国の産業用ロボット購入台数は3万6560台に達した。中国メディアの中国工業報は7日、世界最大の産業用ロボット市場となった中国で企業間の激しいシェア争いが繰り広げられていると伝え、中国のロボットメーカーは技術力不足のため日本企業から重要部品を購入していると紹介した。  記事は、産業用ロボットの世界シェアトップクラスの安川電機をはじめとする世界のロボットメーカーが中国市場の開拓に力を入れているとし、安川電機が江蘇省常州市に建造した工場は2013年に操業を開始したことを紹介。同工場では15年には月1000台が生産される見通しだ。  また、ドイツの産業用ロボットメーカーのクーカやスイスの重機メーカーのABBなどが中国に工場を構えて生産を行っていることを紹介。続けてロボットメーカーの関係者の声として、「中国に工場を構えるのは市場規模の大きさ」が理由と伝え、各メーカーは顧客となる企業へのサービス向上や市場ニーズに迅速に答えるため中国で生産を行っていると論じた。  中国政府も国内のロボット産業振興のために各種政策を打ち出しているが、中国の産業用ロボットメーカーのほとんどが重要部品を製造する技術を持たず、安川電機などから購入しているのが現状だ。特にサーボモータについては、そのほとんどを安川電機から購入しており、また、減速機についても同様に日本メーカーから購入しているという。  中国のロボットメーカーに核心技術がなく、他国の企業から重要部品を購入していることについて、記事は「わが国のロボット産業においては近道など存在せず、長期的な視点に基づく研究開発を行うことが求められている」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
ドイツに本部を置く国際ロボット連盟によれば、2013年の中国の産業用ロボット購入台数は3万6560台に達した。中国メディアの中国工業報は7日、世界最大の産業用ロボット市場となった中国で企業間の激しいシェア争いが繰り広げられていると伝え、中国のロボットメーカーは技術力不足のため日本企業から重要部品を購入していると紹介した。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,japan
2014-07-08 13:45