明暗を分けた小売り大手2社の決算は【決算のポイント】=金山敏之
小売り企業の第1四半期決算が続いていますが、先週はセブン&アイ・ホールディングズ <3382> とイオン <8267> といった小売り大手2社が続けて決算を発表するなか、両社の株価は異なる反応をみせました。セブン&アイの株価は決算発表翌日に一時3%近くまで上昇する場面があった一方で、イオンの株価は5%を超える大幅な下げとなりました。消費増税の影響を吸収できたかどうかが株価の明暗を分ける格好となりました。
セブン&アイは、価格競争に巻き込まれない強い商品力を武器に既存店の伸長と利益率の改善を実現し、第1四半期の営業利益は社内計画を上回って最高益となりました。一方でイオンは価格競争に巻き込まれた格好です。消費税アップを受けて顧客の価格志向が想定以上に強まるなか、価格戦略に失敗し、その結果として売上高が計画を下回り、増えたコストを吸収しきれずに大幅な減益決算となりました。計画を上振れて着地したセブン&アイ、計画未達となったイオンという2014年2月期の両社の対照的な姿が今回も再現された格好です。(執筆者:金山敏之 マネックス証券シニア・マーケットアナリスト 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
小売り企業の第1四半期決算が続いていますが、先週はセブン&アイ・ホールディングズとイオンといった小売り大手2社が続けて決算を発表するなか、両社の株価は異なる反応をみせました。
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2014-07-08 17:45