オンワードホールディングスは海外事業の拡大を積極化

  オンワードホールディングス <8016> は3月20日の安値630円で下降トレンドにピリオドを打ち、以後は出直り波動に転換してきている。7月8日に発表された今2015年2月期の第1四半期は営業利益が59億6300万円と、前年同期比8%ダウンとなり。ほとんど材料視されなかった。   中核のオンワード樫山は、「組曲」など婦人服の基幹ブランドが堅調に推移したほか、紳士服ブランド「五大陸」の売上げも増加。定価販売の推進等により、国内全体の営業利益は増加した。ただ、欧州が営業赤字に転落。倹約令の影響等で中国の販売が低迷し、アジア・北米も赤字拡大で、海外の低迷が利益を圧迫した。   通期の営業利益123億円、前期比30%増の見通しは据え置かれている。消費関連では最後のランナーと言われる紳士服、それも高級品の売れ行きが回復に向かっている。紳士服は、いったん回復に転じるとトレンドが継続する習性があり、同社にとっては追い風に作用する要因である。   とは言え、少子化・高齢化の道を歩む国内市場の環境は厳しい。そのため、国内については、「ブランド軸経営」によりブランド価値を高めるとともに、ライフスタイル提案型の新たな分野への事業拡大を図る。また、ネットビジネスについてもグループの総合力を活用することにより、積極的な拡大を図っていく。   海外事業については、グローバル戦略を推進し、海外事業の積極的な収益拡大を目指す。欧州地区では機構再編による事業の一体化を進め、安定的で生産性の高い組織体制を構築する。アジア・北米地区では中期的な視野で必要な投資を行い、成長性を高めていく、海外事業はまだ先行投資の費用が先行しているが、この海外事業が収益化した時、業績も株価も大きく好転することが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
オンワードホールディングス<8016>(東1)は3月20日の安値630円で下降トレンドにピリオドを打ち、以後は出直り波動に転換してきている。
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2014-07-09 10:30