サムスン大幅減益、スマホ市場の成長鈍化か「長期的低迷を懸念」=韓国メディア

 韓国のサムスン電子は8日、2014年第2四半期の営業利益が前年同期比24.45%減、第1四半期に比べて15.19%減の7兆2000億ウォン(約7200億円)になる見込みと発表した。中国メディアの環球網は9日、韓国メディアがサムスンが「長期的に低迷するのではないか」と懸念を示していると伝えた。  報道によれば、サムスンは3期連続での減益となり、四半期ごとの営業利益が8兆ウォン(約8000億円)を下回るのは12年第2四半期以来だ。記事はスマートフォンの現在の成長市場がローエンド、ミドルエンド市場であることを伝え、同市場においてはファーウェイやレノボ、小米といった中国企業が低価格と高品質を武器に勢いを示していると伝えた。  続けて記事は、サムスンの発表を引用し、「スマートフォン市場の成長が緩やかになり、中国や一部の欧州市場では競争激化を理由にミドルおよびローエンド機の在庫が積み上がっている」と紹介。さらに14年第3四半期にはアップル社のiPhone6が発売される見通しであることを挙げ、ハイエンド市場においても楽観視できない状況にあることを伝えた。  サムスンの不調ぶりには韓国メディアも懸念を示しており、「営業利益の約70%をスマートフォン部門が稼いでいるサムスンにとって、2四半期に大幅な減益となったのはスマートフォンの売れ行きが鈍ったからにほかならない」との報道があると紹介。  記事は、サムスンの主力スマートフォン「Galaxy」シリーズは、ローエンド、ミドルエンド市場で中国製品の攻勢を受けているほか、ハイエンド市場においては今後、iPhone6による攻勢を受けることになると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)manaemedia/123RF.COM)
韓国のサムスン電子は8日、2014年第2四半期の営業利益が前年同期比24.45%減、第1四半期に比べて15.19%減の7兆2000億ウォン(約7243億円)になる見込みと発表した。(イメージ写真提供:(C)manaemedia/123RF.COM)
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2014-07-09 12:00