日経平均は11円安で取引終了、引けにかけて戻り強める

 9日の日経平均株価は前日比11円76銭安の1万5302円65銭と3日続落して取引を終えた。米国株安を嫌気した売りが先行し、日経平均は寄り付き直後に下げ幅を130円近くまで拡大した。ドル・円が101円台半ばで下げ渋ると、日経平均も下げ幅を縮小。引けにかけて戻り歩調を強め、終値では1万5300円台を維持した。  業種別では、野村ホールディングス <8604> など証券株の下げがきつく、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> など銀行株や、アコム <8572> などノンバンク株も下落。新日鉄住金 <5401> など鉄鋼株、商船三井 <9104> など海運株の上値も重かった。  個別では、15年2月期業績予想を下方修正したシステムインテグレータ <3826> は一時ストップ安。前日まで7連騰のソフトブレーン <4779> 前日で2営業日連続ストップ高を付けたリード <6982> などは利益確定売りが優勢となった。東京特殊電線 <5807> 、沖電線 <5815> など前日活況だった低位の電線株も軟調。  半面、特別利益の計上を発表した小野産業 <7858> はストップ高。15年2月期第1四半期で増収増益のパル <2726> も一時ストップ高を付け、東証1部で値上がり率トップ。株式分割を発表した薬王堂 <3385> や、双葉電子工業 <6986> との資本業務提携を発表した三光合成 <7888> も高い。航空機のバイオ燃料実用化報道でユーグレナ <2931> にも思惑買いが入った。(編集担当:宮川子平)
9日の日経平均株価は前日比11円76銭安の1万5302円65銭と3日続落して取引を終えた。
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2014-07-09 15:00