BS11は、BS放送の認知度アップを受け広告収入が増加
BS11 <9414> (東2)はここ高値圏でのもみ合いを続けているが、5月9日の上場来高値2136円クリアーへの態勢が整いつつあるようだ。値動き的に煮詰まり感が出てきたうえ、6月21日から東証2部の制度銘柄にされたこともインパクトになる。今回の貸借銘柄への選定は、株式の流動性及び需給関係の向上を促進するもので、売買の活性化と公正な価格形成に資するものと見られている。流動性のタガが外れるため、株価の本質的な評価を促す局面を迎えそう。
今2014年8月期の2月中間決算は売上げ37億7300万円(前年同期比12.0%増)、営業利益8億7500万円(同38.5%増)の好決算となった。通期の業績については、売上げ78億円(前期比11.2%増)、営業利益15億5000万円(同13.8%増)の増収益見通しを据え置いた。
同社は2005年に総務省から放送法に基づく衛星基幹放送事業の免許を受け、2007年12月1日よりBSデジタルハイビジョン放送を開始した。2011年7月、地上テレビ放送が完全デジタル化、BSデジタルチューナーが搭載された薄型テレビへの買い替えが進んだのを契機にBSデジタル放送視聴可能世帯が急激に増えた。BSデジタル放送への認知が進むのにつれ、収益源である広告の売上げも増加トレンドにある。2015年に予定されているデジアナ変換終了によって、さらにBS視聴可能世帯数の増加が見込める状況にあることも追い風だ。
媒体価値を高めるために、今後はスタジオを増設し番組制作体制を拡充するほか、人気アニメや映画製作への出資等も行うことでコンテンツ獲得も強化。現時点でドラマ・アニメ・ショッピング・競馬に比重が高まっている収益基盤の多角化を図る方針。併せて積極的な広報活動により視聴者の認知度・接触率を改善、媒体価値の向上を目指す。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
BS11<9414>(東2)はここ高値圏でのもみ合いを続けているが、5月9日の上場来高値2136円クリアーへの態勢が整いつつあるようだ。
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2014-07-10 13:15