「リニア」建設計画、各国で進む・・・日本が狙うは世界市場か=中国報道

 「世界初の商業用リニアモーターカー」として上海のリニアモーターカーが営業を開始したのは2003年だった。その後、中国では高速鉄道に関心が集中していたが、リニアモーターカー建設に向けた計画も進められてきた。中国の東方早報は8日、中国国内のリニアモーターカー建設計画や日本のリニア国際化に向けた動きを紹介する記事を掲載した。  報道によれば、湖南省長沙市で5月16日にリニアモーターカー建設の着工式が行われた。湖南市内と長沙黄花国際空港を結ぶリニアモーターカーは全長18キロメートルほどで、定員307人、最高速度は時速100キロメートルだという。工事時間は20カ月を予定しており、2015年内に竣工の予定だ。  また、北京市では2011年2月にリニアプロジェクトが持ち上がり、13年10月31日に北京市政府の許可が下りた。北京市門頭溝区は176億元(約2889億円)を投入して路線周辺に300ヘクタールの土地を準備し、ホテルや観光タワーを整備する計画を進めている。  リニアモーターカーの建設計画が進められているのは中国だけでなく、日本や英国、米国も同様だ。記事は「日本では東京と大阪を結ぶリニアモーターカーの計画が進められているほか、米国へ技術を無償で提供する方針」と伝えた。  さらに、固定資産投資にすぎない中国のリニアモーターカー建設と異なり、日本がケネディ駐日大使をリニア実験線に試乗させたのは、日本がリニアモーターカー輸出による経済成長を狙っているためと指摘。記事は「リニアモーターカーの世界市場をめぐって争いはすでに始まっている」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
「世界初の商業用リニアモーターカー」として上海のリニアモーターカーが営業を開始したのは2003年だった。その後、中国では高速鉄道に関心が集中していたが、リニアモーターカー建設に向けた計画も進められてきた。中国の東方早報は8日、中国国内のリニアモーターカー建設計画や日本のリニア国際化に向けた動きを紹介する記事を掲載した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2014-07-10 17:15