フライトHDは足元売られ過ぎ感強めて反発のタイミング
システム開発や電子決済ソリューションのフライトホールディングス <3753> (東マ)の株価は、4月~5月の安値圏900円台で下値固めが完了して6月10日には1895円まで急伸した。その後は利益確定売りなどで反落して7月10日には1086円まで調整したが、売られ過ぎ感を強めて反発のタイミングだろう。電子決済ソリューションの拡大で収益は改善基調である。
フライトシステムコンサルティング(旧)が13年10月、持株会社に移行してフライトホールディングスに商号変更した。事業承継した子会社フライトシステムコンサルティング(新)が、システム開発などのコンサルティング&ソリューション(C&S)事業、電子決済ソリューションなどのサービス事業を展開している。
電子決済ソリューションの分野では、13年4月に発表したスマートデバイス決済専用マルチ電子決済端末「Incredist(インクレディスト)」の拡販とともに、スマートデバイス決済専用アプリケーション「ペイメント・マスター」の展開を強化している。専用アプリ「ペイメント・マスター」は暗証番号を使うIC対応クレジットカード決済の時代に向けて、10年9月に提供を開始した国内初のBtoB向け決済ソリューションであり、特許出願中の機能も含めて大企業での管理に必要な機能を数多く搭載している。
今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月19日公表)は、売上高が前期比9.9%増の21億円、営業利益が同11.6%増の2億円、経常利益が同8.6%増の1億80百万円、純利益が同7.8%増の1億64百万円の増収増益見込みで、配当予想は無配継続としている。
C&S事業は法人向けソリューションの提案に注力し、エンジニア採用を強化して、マイナンバー制関連など下期(10月~3月)から稼動の案件に対応する。サービス事業はマルチ電子決済端末「インクレディスト」および決済専用アプリ「ペイメント・マスター」の拡販、前期に納品した大型案件の継続受注および保守対応を推進する。特に「ペイメント・マスター」に関しては、他社ハードウェア向けライセンス供給拡大や、大手チェーンストア向けIC対応ソリューションの大型商談が下期から売上寄与する見込みだ。
株価の動きを見ると、4月中旬~5月中旬の安値圏900円台で下値固めが完了し、6月10日には1895円まで急伸する場面があった。その後は利益確定売りなどで反落し、人気が一巡する形で7月10日には1086円まで調整した。ただし売られ過ぎ感も強めている。
7月10日の終値1098円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円34銭で算出)は63倍近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS59円06銭で算出)は19倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで戻りを押さえる形となったが、日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が20%を超えて売られ過ぎ感を強めている。反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム開発や電子決済ソリューションのフライトホールディングス<3753>(東マ)の株価は、4月~5月の安値圏900円台で下値固めが完了して6月10日には1895円まで急伸した。
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2014-07-11 09:15