日経平均は113円安で寄り付く、欧米株安や円高進行が重し
11日の日経平均株価は前日比113円88銭安の1万5102円59銭で寄り付いた。ポルトガルの大手銀行の信用不安を背景に前日の欧米株が下落したほか、円が対ユーロや対ドルで上昇したことを嫌気した売りが先行した。一巡後は下げ渋る場面もみられるが、朝方の時点で戻りは限られている。
個別では、指数寄与度の高いファーストリテイリング <9983> が14年8月期の純利益予想の下方修正を嫌気した売りに押された。14年8月期業績予想を下方修正したトーセ <4728> が急落した。公募増資による希薄化懸念が台頭したダイト <4577> も下落し、前期業績が計画を下回った東洋電機製造 <6505> も軟調。14年11月期業績予想を下方修正した津田駒工業 <6217> もさえない。
半面、前期の期末配当予想を上方修正したアーバネットコーポレーション <3242> が急伸し、第1四半期で大幅増益のレイ <4317> も高い。株主優待制度の新設を発表したMORESCO <5018> も買われている。今期配当の上方修正などを発表したコシダカホールディングス <2157> や第3四半期(3―5月)で増益だったジェイアイエヌ <3046> 、15年2月期業績予想を上方修正した古野電気 <6814> などは買い気配スタート。(編集担当:宮川子平)
11日の日経平均株価は前日比113円88銭安の1万5102円59銭で寄り付いた。
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2014-07-11 09:15