コジマは3Q業績黒字転換で値ごろ割安株買いが再燃し反発
コジマ <7513> は、5円高の316円と変わらずを挟んで4日ぶりに反発し、4月15日につけた年初来高値345円を意識する動きを強めている。前日10日大引け後に発表した今8月期第3四半期(3Q)業績で、黒字転換して着地した経常利益と純利益とが、今年4月に上方修正した8月通期業績に対して高利益進捗率を示したことを評価して低位値ごろの割安株買いが再燃している。きょう11日には親会社のビックカメラ <3048> も、同じく今8月期第3四半期(3Q)決算の発表を予定しており、先取りして関連株買いを誘っている。
■店舗閉鎖損失が期初予想を下回り戻入益を計上し黒字転換
3Q業績は、売り上げが前年同期より3.6%減少したが、経常利益は34億円(前年同期は32億3400万円の赤字)、純利益は17億6700万円(同30億5900万円の赤字)と黒字転換し、8月通期業績対比の利益進捗率は、96~93%と目安の75%を大きく上回った。昨年6月にビッグカメラと資本・業務提携をして以来、不採算店舗の閉鎖など抜本的な体制変革と業務改革を進め、この店舗閉鎖の影響で売り上げが落ち込んだが、ビックカメラとの商品仕入れの一元化や物流・システムの統合、さらに2社連名の看板を冠した新ブランド店舗「コジマ×ビックカメラ店」を3Qまでに41店舗開店し、6月も5店舗出店したことなどが要因で、予定していた店舗閉鎖損失が減少したことも寄与した。
8月通期業績は今年4月の上方修正値に変更はなく、売り上げ2589億2000万円(前期比8.2%減)、経常利益37億7000万円(前期は3億9400万円の赤字)、純利益19億円(同80億400万円の赤字)と3期ぶりの黒字転換を予想、配当も、年間4円への復配を予定している。
■PER12倍台、PBR0.5倍の修正でビックカメラと提携時高値も
株価は、今年4月の今期業績の上方修正で年初来高値345円をつけ、消費税増税後の駆け込み需要の反動減懸念やビックカメラが転換社債を発行して下ぶれたことにツレ安して305円まで調整、300円台下位固めを続けてきた。PERは12倍台、PBRは0.5倍と割安であり、信用取組も、倍率が1倍ソコソコと拮抗していることから、高値更新からビックカメラと提携時の400円台回復に向け上値トライが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
コジマ<7513>(東1)は、5円高の316円と変わらずを挟んで4日ぶりに反発し、4月15日につけた年初来高値345円を意識する動きを強めている。
economic
2014-07-11 10:00