東洋ドライは配当権利落ち後の三角保ち合いが煮詰まり超割安修正で上放れ期待

  東洋ドライループ <4976> (JQS)は、9時55分現在でまだ商いが成立していないが、25日移動平均線水準での三角保ち合いに煮詰まり感を強めており、上放れ期待を高めている。同社株は、6月期期末の配当権利取りで年初来高値にあと35円と迫る1700円まで買い進まれ、配当権利落ちで1600円まで調整、上昇転換した25日線にサポートされて下値を切上げているもので、前2014年6月期第3四半期(3Q)の経常減益転換業績は織り込み済みとの市場コンセンサスも形成され、このところ目立っている自動車関連株人気の波及も後押しをしている。 ■最高値後のダブル底を確認しPERは7倍台、PBRは0.3倍   同社の株価は、前々2012年6月期3Qの好決算を好感してつけた上場来高値2360円から前2013年6月期の経常減益転換予想が響いて1490円まで調整、いったん1735円まで戻したあと、再度、1488円まで調整、ダブル底確認として25日移動平均線をサポートラインに下値を切り上げ、なお上放れるか下値を再確認するか売り方と買い方の攻防で三角保ち合いを続けている。ただ株価水準そのものは、PERは7倍台、PBRは0.3倍と超割安となっており、上放れ期待を高めている。   同社の3Q経常利益は、減益転換して再調整の引き金となったものの、3Q売り上げは、前年同期より12.3%増収、営業利益は15.5%増益と続伸しており、業績実態そのものは連続増益で推移した。主要販売先の自動車機器業界で新車投入効果や海外需要の復調、さらに消費税増税前の駆け込み需要などで増産が続き、新規受託製品の増産も加わってドライループ(固体被膜潤滑剤)事業の自動車機器向けの売り上げが16.6%増と続伸して、光学機器向けの18.0%増とともに、電子機器関連の5.1%減をカバーしたことが要因となった。経常利益は、同24.9%減、純利益は、同24.8%減と減益転換したが、これは前期に計上した為替差益が減少したことによるものであった。 ■通期経常利益は2ケタ減益転換も営業利益は2ケタ増益と続伸   目下集計中の前2014年6月通期業績も、3Q業績が期初予想の通期業績対比で順調な利益進捗率を示したが、今期第4四半期が消費税増税後の反動減が懸念される時期に当たるとして慎重に期初予想を据え置き、経常利益を4億6000万円(同17.3%減)、純利益を2億8900万円(同9.3%減)と予想した。ただ、売り上げは50億500万円(前期比5.6%増)、営業利益は4億1500万円(同14.2%増)と続伸すると見込んだ。8月上旬に予定される決算発表の動向が注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
東洋ドライループ<4976>(JQS)は、9時55分現在でまだ商いが成立していないが、25日移動平均線水準での三角保ち合いに煮詰まり感を強めており、上放れ期待を高めている。
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2014-07-11 11:15