過去最低の住宅ローン金利、また下がる?=為替王

住宅ローン金利は現在、どの大手銀行も過去最低水準です。もしかすると、さらに下がるかもしれません。
■10年物金利は、過去最低水準
この図は、日本の代表的な指標金利となっている「10年物日本国債利回り」の推移チャート。今年はじりじり下がり続けて、年始に0.7%台だったのが、今月は0.5%台前半の水準まで低下しています。このような金利低下が続けば、住宅ローン金利は来月さらに下がる可能性もありそうです。
■なぜ金利が下がる?
アベノミクスの柱のひとつである日銀の量的緩和策は、金利を低い水準に押し下げることで経済を活性化させる目的があります。その効果もあって、金利は上がりにくくて下がりやすい状況になっています。
■海外も超低金利
アベノミクスなど国内要因に加えて、海外でも金利が下がっていることが日本の金利低下に影響していると考えられます。10年物金利はアメリカでは年始に3.0%だったのが現在2.5%程度、ドイツでは2.0%近かったのが現在1.2%台と、世界的に主要先進国は金利低下基調が続いています。
■いつ金利が上がる?
注目ポイントは2つあって、国内要因と海外要因。国内要因としては、日本がデフレから完全に脱却して、景気が良くなり株価も上がり、そろそろ量的緩和策を打ち切ってもよいだろうといった議論が出始めたら、その時に、金利も上がり始めることが想定されます。また海外主要国としては、たとえばアメリカの利上げ期待が高まって金利が反転上昇し始めると日本の金利にもいくらか上昇圧力がかかると考えられます。(執筆者:為替王)
住宅ローン金利は現在、どの大手銀行も過去最低水準です。もしかすると、さらに下がるかもしれません。
economic
2014-07-11 14:00