日経平均は52円安で取引終了、12年11月以来の5日続落

 11日の日経平均株価は前日比52円43銭安の1万5164円04銭と5日続落して取引を終えた。5日続落は12年11月以来。  ポルトガルの金融不安を背景にした米国株安や円高進行を嫌気した売りが先行。一巡後は下げ幅を縮小し、午前10時すぎには1万5200円台まで値を戻した。ただ、週末ということもあって見送りムードも強く、後場になると再び下値を模索。その後は下げ渋ったものの、戻りは限定的となった。  業種別では、アコム <8572> 、オリックス <8591> などノンバンク株が安く、銀行株では名古屋銀行 <8522> や京葉銀行 <8544> など地銀株の下げが目立った。野村ホールディングス <8604> など証券株や第一生命保険 <8750> など保険株も軟調。一方、国際石油開発帝石 <1605> など資源開発株や、昭和シェル石油 <5002> など石油株は底堅く、塩野義製薬 <4507> など医薬品株も買われた。  個別では、14年8月期業績予想を下方修正したトーセ <4728> が急落し、東証1部で値下がり率トップ。公募増資の発表で希薄化が懸念されたダイト <4577> も軟調。15年5月期業績が市場コンセンサスを下回った東洋電機製造 <6505> も売りが優勢となった。14年11月期業績予想を下方修正した津田駒工業 <6217> もさえない。15年2月期第1四半期で大幅減益のインターライフホールディングス <1418> も弱含みで推移した。  半面、特別利益の発生を発表した宮越ホールディングス <6620> はストップ高。14年8月期第3四半期の高い進ちょく率が好感されたジェイアイエヌ <3046> も急伸した。15年2月期業績予想を上方修正した古野電気 <6814> も高い。15年2月期業績予想の据え置きで安心感が広がったブロッコリー <2706> も堅調。上場2日目の鳥貴族 <3193> は連日で一時ストップ高を付けた。(編集担当:宮川子平)
11日の日経平均株価は前日比52円43銭安の1万5164円04銭と5日続落して取引を終えた。5日続落は12年11月以来。
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2014-07-11 15:00