【今週の注目銘柄】高額消費の回復は外食業界にも波及するか?
企業の3―5月期決算発表により、4月の消費増税の影響が大方の予想よりもかなり限定的であったことが判明しつつある。
たとえば、7日に3―5月期業績を発表したヨンドシーホールディングスは、ジュエリー関連の営業収益が前年同期比23.3%増、営業利益は同63.0%増となっている。ここには3月の駆け込み需要が含まれているものの、4月以降の堅調ぶりは明らかであり、国内高額消費の順調な回復が反映されている。
この流れが続くと仮定すれば、「財布のヒモ」の堅さにもっとも苦しんできた外食業界にも、明るい兆しとなりそうだ。
今回の注目銘柄に挙げるうかい <7621> は、懐石料理など高級レストランの運営で知られる。首都圏郊外の店舗が主力となるが、今年4月には4年ぶりの新店「銀座Kappou ukai」を銀座にオープンするなど、新たな成長戦略に乗り出している。
今15年3月期は、売上高が125億5500万円(前期比4.4%増)、営業利益は4億9100万円(同27.8%増)を計画。消費増税の影響や新店の動向が見えにくいことから、期初予想はかなり保守的に見積もったと考えられ、順調な進ちょくが明らかになれば業績上積みにも期待できそうだ。
株価は1月高値2580円から4月に1980円まで調整した後、6月に半値戻しとなる2280円まで回復、その後はもみ合っている。業績堅調が明らかになれば、半値戻し水準や3月に空けた窓の上辺に当たる2354円を上抜き、1月高値に接近する展開が予想される。(編集担当:片岡利文)
企業の3―5月期決算発表により、4月の消費増税の影響が大方の予想よりもかなり限定的であったことが判明しつつある。
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2014-07-13 10:00