【相場展望】日銀のETF買いが膨らむ、環境と需給の綱引き相場に

(7月14~18日)   日銀によるETF買いが活発化している。7月第2週は8、9,10,11日と、各日144億円ずつ購入している。前回のETF買いは6月24日の130億円。そして4日連続でETFを購入するのは初めて。 日経平均は11日まで5日連続落安となり、2012年11月5日から13日(7日続落)以来、約1年8カ月ぶりの事態に陥ったことが背景である。   ポルトガルの金融機関の経営危機を受け、すわ金融危機かとの見方から一時はパニック的な売りが広がった。10日のナイトセッションでは日経平均先物は、何とか1万5000円でを死守、これで市場には下値確認との見方が強まり、11日にかけては底入れ気分も台頭しつつある。   ただ、問題は買い材料に乏しいこと。NY株もさすがに一服気味となり、為替市場も再び円高への懸念が強まりつつある。環境的には企業業績の好調確認までは、積極的な戻りは難しいかもしれない。 しかし、日銀や公的年金の買いが下値に控え、押し目買い機運も出てきている。7月第3週は第1四半期の業績発表への期待感を抱えつつ、値固めが先行する週となりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日銀によるETF買いが活発化している。7月第2週は8、9,10,11日と、各日144億円ずつ購入している。
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2014-07-12 16:15