【相場熟者が答える投資相談】NTTのナンピン買いでコストは下がりましたアドバイスを
■NTTを高い値段で買い持っています。ナンピン買いでコストは下がりました(千葉県・N)
【問い】 NTT(日本電信電話) <9432> を以前高いところで買ってしまい、ナンピン買いを続けようやく平均単価まで上昇してきました。いつ売ったほうがよいか、アドバイスをよろしくお願いします。
■外資系証券が相次いで高評価
【答え】 NTTは、7月11日(金)113円高(+1.76%)の6550円と反発し、高値圏で頑強な動きとなっています。
1日付でクレディ・スイス証券が投資判断を「アウトパフォーム」(強気)」継続で、目標株価7500円据え置き、8日付でUBS証券が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も5300円から7600円に引き上げと、相次ぐ外資系証券の好レーティングを好感し、10日に年初来高値6568円と買われた後、小安い場面もありましたが、信用取組倍率0.33倍の売り長の好需給から、下値に買いが入っています。
会社側は、今2015年3月期営業収益11兆2000億円(前期比2.5%増)、営業利益1兆2150億円(同0.1%増)、税引き前当期純利益1兆1950億円(同7.7%減)、当期純利益5860億円(同0.1%増)を見込んでいます。年間配当180円(同10円増)を予定しています。
クレディ・スイス証券では、NTT東西が7月半ばに詳細の公表を予定している「光サービス卸」の事業影響について、3年後に光サービス卸の利用が500万世帯に広がった場合、NTT東西は最大で1404億円の営業利益と試算しています。これが実現すれば、連結1株利益は従来予想比約10%増加すると観測しています。
また、UBS証券では、業績改善、自社株買い、設備投資削減などにより、11年度から15年度のEPS成長率60%の達成が見込まれると高く評価しているようです。
株価は、2009年から4年間にわたり4000円割れで底値を固めたうえで上昇基調を強め、07年2月高値6800円を視野に入れています。25日移動平均線がサポートしていますし、日経225採用銘柄で、財務大臣(政府)が40522万株(35.7%)保有してますから、政策的な思惑も増幅します。今期予想PER12倍台・PBR0.87倍と割安感があるほか、配当利回り2.7%と利回り妙味がソコソコあります。6800円抜けとなった場合、意外高へ進む可能性がありますので、外資系証券が目標株価としている7500~7600円前後までの上昇を期待し、持続が良いでしょう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【問い】 NTT(日本電信電話)<9432>(東1)を以前高いところで買ってしまい、ナンピン買いを続けようやく平均単価まで上昇してきました。いつ売ったほうがよいか、アドバイスをよろしくお願いします。
2014-07-13 14:00