JSSは変わらずで寄り10円配当への増配を見直し三角保ち合いからの上放れを窺う
ジェイエスエス(JSS) <6074> (JQS)は、前日比変わらずの623円で寄り付き、25日移動平均線水準での三角保ち合いからの上放れ気配を強めている。今年8月12日に予定している今3月期第1四半期(1Q)決算の発表を前に、今期配当の増配を見直し、今期業績の小幅減益転換は織り込み済みとして下げ過ぎ訂正買いが下値に続いている。ニチイ学館 <9792> (東1)と資本業務提携して取り組んでいる学童保育事業の政策支援・成長性や、同社所属の瀬戸大也選手や渡部香生子選手が、今年9月開催のアジア競技大会の代表選手に選出され、7月12日に米国での高地合宿に出発したことなども、フォローの材料視されている。
■スイミングスクールの子供会員は前期比4.1%増と続伸予想
同社の配当は、昨年6月新規株式公開(IPO)時も新興市場のIPO株として前2014年3月期配当を異例の7円配当を予想、続く今期は、10円配当と増配を予定している。財務体質の強化と積極的な事業展開に必要な内部留保を確保しつつ、株主への利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付け、安定した配当政策を実施することを目指す基本方針に基づき増配する。
この増配の前提となる今期業績は、売り上げ76億3300万円(前期比3.9%増)、経常利益3億400万円(同5.7%減)、純利益1億4700万円(同5.7%減)と小幅減益を見込んでいる。スイミングスクールの子供会員が8万6816人と前期比4.1%増と続伸し、大人会員は1万5147人と同0.7%減と続落するが今期からプラス転換に向かう見込みで、新規スイミングスクールの開設費用などが負担となるものだが、利益水準そのものはほぼ前期並みをキープする。ニチイ学館と提携した介護予防プログラムの開発・提供、「JSSキッズクラブ」として展開している学童保育事業や英会話スクールの相互連携なども、業績上ぶれ要因となる可能性もあり、8月12日の今期1Q決算の発表動向が注目される。
■PER8倍台、PBR0.8倍の修正でまずストップ高でつけた戻り高値奪回へ
株価は、ニチイ学館との提携に反応してストップ高して700円をつけ、年初来高値719円にあと19円と迫ったが、全般相場の調整期入りとともに年初来安値にあと30円となる578円まで下げ、半値戻し水準までリバウンドしたあと、25日線水準の600円台下位で売り買いが交錯、三角保ち合いを形成してきた。PERは8倍台、PBRは0.8倍と下げ過ぎを示唆しており、まずストップ高でつけた戻り高値700円を奪回に動こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ジェイエスエス(JSS)<6074>(JQS)は、前日比変わらずの623円で寄り付き、25日移動平均線水準での三角保ち合いからの上放れ気配を強めている。
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2014-07-15 10:30