モリタHDの目標株価を岩井コスモ証が引き上げ

 岩井コスモ証券がモリタホールディングス <6455> に対して、14日付でリポートを発行している。  省令改正で特需が発生している消火器については、「2021年まで年間550万―560万本の更新需要が発生する」と見通しており、こうしたなかで、消火器の鉄製からアルミ製へのシフトが進んでいる点に言及。  消火器全体に占めるモリタHDのシェアが3割程度なのに対して、アルミ製では同社が約8割を占めているため、「アルミ製へのシフトがシェア向上に貢献する」と指摘している。  一方、昨年に福岡市で火災事故が起きたことを教訓に、国内の有床診療所にはスプリンクラーの設置が義務付けられている。設置の際の補助金が補正予算に盛り込まれていることもあり、モリタHDの展開するパッケージ型自動消火設備「スプリネックス」に注目が集まるとコメント。同商品は導入しやすくメンテナンスも簡単なため「小規模な有床診療所や病院向けなどでの需要拡大に弾みがつく」と予想する。  また、モリタHDはエア・ウォーター <4088> との資本業務提携や、子会社の合併などで販路拡大や事業の効率化が期待できるとしており、今15年3月期の営業利益予想は会社予想の70億5000万円を上回る73億円と予想。過去最高益の更新を見通している。  同証券による投資判断は最高位の「A」を継続。目標株価は1100円から1200円に引き上げた。  モリタHDの15日前場の株価は、23円高の992円となっている。(編集担当:片岡利文)
岩井コスモ証券がモリタホールディングスに対して、14日付でリポートを発行している。
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2014-07-15 12:15