世界の企業「売上番付500社」に中国企業91社がランクイン、ただし目立つ「赤字企業」

 米経済誌「フォーチューン」が7日付で発表した、売上順による世界の企業ランキングである「フォーチューン・グローバル500」(2014年版)では、中国企業91社がランクインした。しかし同ランキング中の企業から、赤字額順に上位50社を抽出すると中国企業が16社を占めるなど、中国企業は利益創出力に問題があるという。中国新聞社などが報じた。  「フォーチューン・グローバル500」で第1位は米小売りチェーン大手のウォルマート・ストアーズだった。中国企業では国有石油大手の中国石油化工(シノペック)が第3位、中国石油天然気集団(CNPC)が第4位、国家電網公司が第7位と、上位10社に3社が入った。  しかし売上高では第4位の中国石油天然気集団も、利益順では17位と、大幅に後退してしまう。「フォーチューン・グローバル500」(2014年版)にランクインした500社の利益の合計は前年比で27%上昇したが、中国企業は売上高による上位500社に入るケースが増えている一方で、利益の合計は前年比17%と、「ビジネスの規模拡大に利益の拡大が伴っていない」という。  「フォーチューン・グローバル500」にランクインした米国企業は128社で、1社当たりの利益額は62.4億ドル。一方、ランクインした中国企業の1社当たりの利益額は39.1億ドルだった。  500社において赤字額順に企業を抽出すると、上位50社のうち中国企業は16社で、うち15社が国有企業だった。  中国企業で赤字が最も大きかったのは鉄道建設や運営関連の物資を扱う商社である中国鉄路物資で、赤字額は12.6億ドルに達した。第2位は中国アルミの11.4億ドル、第3位は製鉄会社の鞍山鋼鉄集団で10.3億ドルだった。  「フォーチューン・グローバル500」(2014年版)のランクイン企業で、香港企業は4社、台湾企業は5社だった。そのため、中国メディアは「中国企業100社がランクイン」などと報じた。(編集担当:如月隼人)
米経済誌「フォーチューン」が7日付で発表した、売上順による世界の企業ランキングである「フォーチューン・グローバル500」(2014年版)では、中国企業91社がランクインした。しかし同ランキング中の企業から、赤字額順に上位50社を抽出すると中国企業が16社を占めるなど、中国企業は利益創出力に問題があるという。中国新聞社などが報じた。
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2014-07-15 12:45