中国のスマホ市場、「サムスン独壇場」は終わった=中国メディア

 韓国のサムスン電子の2014年第2四半期の営業利益が大幅な減益見通しとなったことについて、中国メディアの電子工程網は15日、中国市場において、サムスンの独壇場だった局面はすでに終わったと論じた。  記事は、各スマートフォンメーカーにとって極めて重要な市場である中国市場において、サムスンがこれまで大きなシェアを獲得していたことを紹介。一方で、中国メーカーのスマートフォンがシェアを伸ばすにつれ、サムスンは中国市場において徐々にシェアを奪われてきたと伝えた。  スマートフォン市場において、米アップル社に唯一対抗できるメーカーと見なされてきたサムスンが大幅な減益になったことに対し、記事は「突如として訪れた危機に対し、現在のサムスンは対抗措置を見出せていないようだ」と論じた。  また、サムスン側が「新しい製品の発表を控えていることから、第3四半期の業績については楽観視している」と発表したことを紹介。これに対し、記事は「新製品とは9月に発売されると予想されているGALAXY NOTE 4を指していることは明らか」とする一方、同じ時期にiPhone 6も発売される見込みであり、GALAXY NOTE 4にとって強力なライバルになるであろうことは見落としてはならないと論じた。  続けて、IT専門調査会社IDCのデータを引用し、サムスンの14年第1四半期の世界シェアは1.7ポイント減の30.2%となったことを紹介。さらに09年第4四半期以来、初めてサムスンのシェアが減少したことは「注意すべき点」だと伝えた。  また、記事は中国市場においてはサムスンが大きくシェアを落としていることを紹介、中国市場ではレノボや小米といった中国メーカーがシェアを伸ばしているとし、「中国市場において、サムスンの独壇場だった局面はすでに終わった」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Francis Dean/123RF.COM)
韓国のサムスン電子の2014年第2四半期の営業利益が大幅な減益見通しとなったことについて、中国メディアの電子工程網は15日、「中国市場において、サムスンの独壇場だった局面はすでに終わった」と論じた。(イメージ写真提供:(C) Francis Dean/123RF.COM)
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2014-07-16 09:45