これからは「セレクト」の時代・・・上海で高まるセレクトショップへの関心

2013年秋に上海の中心地にオーブンしたセレクトショップ「10 Corso Como」(ディエチ・コルソ・コモ)が話題を呼んでいます。「10 Corso Como」は1990年に元ファッション・エディターのカーラ・ソッツァーニがミラノで創業した、アートや音楽、ファッション、デザイン、カルチャーなどをミックスしたセレクトショップで、イタリアン・モードの最先端を行くアート空間です。
上海「10 Corso Como」の洗練された外観は高級オフィスビル群の中でも際立つ存在です。そのはす向かいには千年の歴史をもつ、上海市内唯一の古刹「静安寺」(ジンアンスー)があり、このモダンと伝統の対比もおもしろい光景になっています。
■上海「10 Corso Como」
上海「10 Corso Como」の内装のデザインは、世界的に有名なアメリカのアーティストであるクリス・ルースが手掛けています。
ショップには各国新進気鋭デザイナー達のさまざまなジャンルの作品が展示してあります。さらに、ファッションの専門誌、CD、カフェまで揃っていて、一つのショップよりもより多くのイタリアン・モードを体験できる空間になっています。
■セレクトショップが問いかけるもの
私が上海「10 Corso Como」に行ったのは、平日の開店直後。お客様の少ない時間帯ですが、すでに母娘と思われる2組がいました。1組は50代と20代、もう一組は40代後半と中学生の母娘のようでした。学校が夏休みに入ったので一緒に来たのでしょう。
見たところ、ごく普通の一般的な女性で、ファッションも年齢相応、4人共セレクトショップとは無縁な感じがしましたが、静かに作品を眺め、じっくりデザイナーの紹介文を読みながら、仲良くアートの世界を楽しんでいるようでした。
近年、上海においてセレクトショップへの関心が高まってきています。国内外のブランドが混在し、膨大な情報に溢れている中で、セレクトショップの出現は流行に敏感な上海の人々に静かに問いかけているようです。
これからも流行を追いかけるのか? それとも、自分に何が一番ふさわしいか本質を見極めて選ぶのか?
これからは、人に勧められてそのまま受け入れるのではなく、自分で考え、自分で選ぶ力に長けた女性がきっと増えていくことでしょう。(執筆者:薛 晴 提供:中国ビジネスヘッドライン)
2013年秋、上海の中心地にオーブンしたセレクトショップ「10 Corso Como」(ディエチ・コルソ・コモ)が話題を呼んでいます。「10 Corso Como」は1990年に元ファッション・エディターのカーラ・ソッツァーニがミラノで創業した、アートや音楽、ファッション、デザイン、カルチャーなどをミックスしたセレクトショップで、イタリアン・モードの最先端を行くアート空間です。
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2014-07-16 13:00