積水ハウスは今期増額期待を手掛かりに、新展開に活躍場を移す
積水ハウス <1928> は値固めの静かな動きを続けている。子供版NISA(少額投資非課税制度)の創設や非課税枠の拡大等、NISAの拡充策の方向性が強まっている。NISAの運用対象としては高利回り銘柄重視の動きが指摘されており、配当利回り3.60%の同社には継続的な買いが入っていると推察される。
今2015年1月期の第1四半期の業績は営業利益363億円と前年同期比2.3倍の増益を達成した。コア事業が増収だったほか、マンション事業、国際事業などが拡大した。消費税増税前の駆け込みの反動も考慮して、今1月通期では営業利益1420億円(前期比7%増)を想定している。今期を最終年度とする中期経営計画の目標値である営業利益1340億円を上回ることになり、「住」に特化した事業戦略が順調に推移している。
ブランドビジョン「SLOW&SMART」を軸に、コア事業である「請負型ビジネス」と218万戸を超える累積建築戸数を活かした「ストック型ビジネス」で得た収益を「開発型ビジネス」に投資してより大きな成長に繋げるという、3つのビジネスモデルがうまく循環している証明と言える。
国際事業は米国事業、豪州事業が好調に推移している。米国事業では、保有物件の売却が好調に推移して、売上計上が進捗して増収増益に。豪州事業では開発したマンションの竣工引渡しが順調に進捗して増収となり、黒字を計上している。中国では、許認可の遅れなどを背景に着工が遅延。同社が事業を手掛けるエリアにおいては、工事進捗に応じて販売許可が下りることなどから、販売自体も遅延。これに加え、中国における不動産市況の悪化により、契約の進捗が遅れている。ここらあたりの改善が進むと収益アップの大きな要因になる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
積水ハウス<1928>(東1)は値固めの静かな動きを続けている。子供版NISA(少額投資非課税制度)の創設や非課税枠の拡大等、NISAの拡充策の方向性が強まっている。
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2014-07-16 13:30