野村NISAチーム、投資未経験層への情報発信を多様・多層に進化

野村證券の野村NISAチームは、NISA(少額投資非課税制度)活用法を案内する活動を新しい段階に進める。2014年7月15日に六本木ヒルズクラブ森タワー51Fで開催したNISAセミナーを成功させ、野村NISAチームの持丸真衣子さんは、「セミナーを開催するたびに、応募者の数が増えている。NISAや投資について“知りたい”という潜在的なニーズは大きいと感じます。野村NISAチームでは、この“知りたい”というニーズに、どこまでも対応していきたいと思っています」と、情報提供の方法をセミナー形式から進化させる考えを示した。(写真は、7月15日に六本木ヒルズで開催したNISAセミナーの様子。サーチナ撮影)
7月15日のセミナーは女性限定で開催し、約250名から申し込みがあり、抽選の結果、106名が参加した。セミナーのテーマは、「第2弾 知的美人への近道! NISAではじめての投資信託」で、投資に興味はあるものの投資経験はないという女性に対し、主に投資信託について仕組みや活用方法をわかりやすく解説した。フィデリティ投信の投信ビジネス本部副本部長兼投信営業部長の高橋智恵さんをゲストに迎え、野村NISAチームの女性3人との掛け合いで進行した。
フィデリティの高橋さんは、2014年4月に実施したフィデリティ退職・投資教育研究所の「勤労者3万人アンケート」の結果から、女性の回答をピックアップし、平均年収や金融資産、資産運用の実施状況などを解説。会場に集まった20代-40代の女性に対し、同世代の女性が投資とどのように向き合っているのかを示した。高橋さんが示したデータによると、30代女性の余裕資金の優先的な使い道は、「50.5%が貯蓄、21.6%を旅行にあて、10.9%を趣味に使い、投資は7.9%」だった。
高橋さんは、「これからのインフレの時代を考えると、現在の預金金利で資産を殖やしていくことは厳しい。より高い運用利回りが期待できる投資信託を使っていくことがのぞましい。ただ、投資のリスクを低減するため、長期で分散投資し、さらに、時間分散などを活用し、できるだけ早く投資を始めることが肝心です」と、毎月一定額を投資信託で積み立てていく方法などの活用法を解説していた。
野村NISAチームの池田香奈江さんは、「セミナーは開催後アンケートの回答を分析し、より来場者の方々の希望に適った内容にしてきています。今回、投資未経験の方々を対象に、投資に興味を持った方々が持つ最初の疑問に答える内容で開催しました。投資について基本的なことから教えてほしいという要望は、毎回強く寄せられていますので、野村NISAチームは、そのような方々のご要望にお応えしていきたいと思っています」と語っている。セミナーでは、投資に関する疑問解決に、土・日・祝日でも開いている野村證券の京王新宿店(東京都新宿区)の活用も呼びかけていた。
同じく野村NISAチームの粕谷友香さんは、「NISAチームが主催するセミナーは、当初は東京・日本橋の野村證券の本店で開催していたのですが、今回のシリーズでは丸の内のBloomberg社の本社を使わせていただいたり、六本木ヒルズに会場を設けるなど、日本橋を飛び出しました。投資未経験の方々が、投資に対してワクワクした前向きのイメージを持っていただけるよう、様々な趣向を取り入れたいと考えています」と語る。7月23日から、シティリビングで、シティみんなの部活「ビギナー投資部」をスタートする。定員30人の部員に対し、“マネ女”をめざす5回シリーズの講習を行う。
野村NISAチームは、「20代、30代という若い世代だけにとどまらず、10代からも投資に親しんでいただけるよう、大学との連携も含め、新しいコンテンツを用意していきたいと考えています」(持丸さん)と、NISAをきっかけにしたコミュニケーションの幅を一段と広げていく考えだ。(取材・編集担当:徳永浩)
野村證券の野村NISAチームは、NISA(少額投資非課税制度)活用法を案内する活動を新しい段階に進める。(写真は、7月15日に六本木ヒルズで開催したNISAセミナーの様子。サーチナ撮影)
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2014-07-16 14:00