日経平均は15円安、菱地所、岩谷産が急伸、毎コムネットはS高

 16日の日経平均株価は、15円86銭安の1万5379円30銭と3日ぶりに反落した。  前日のNYダウは5ドル高で終えたが、FRB議長が米国株の割高感に言及したこともあり、日経平均は25円安の1万5369円と売りが先行して寄り付いた。  しかし、積極的に売り込む動きはなく、午前10時前には日経平均がプラス転換。一時28円高まで買われたが、中国の4―6月期GDPが予想通りの水準だったこともあり、その後は前日終値付近でのもみ合いに終始した。米国で重要な経済指標の発表を控えていることも、相場硬直の一因となった。  個別では、再生可能エネルギーで業務提携を発表した毎日コムネット <8908> がストップ高。中間期業績や期末配当予想を上方修正したトライアイズ <4840> 、東証1部への指定替えと記念配の実施を発表したサッポロドラッグストアー <2786> もストップ高を付けた。  3―5月期が最終黒字に転じたカッパ・クリエイトホールディングス <7421> 、7月中間期予想が営業増益に転じたミライアル <4238> 、3―5月期が最終73%増益と好調だったサマンサタバサジャパンリミテッド <7829> なども急騰した。  また、水素ステーションの設置計画により、関連株の岩谷産業 <8088> が急伸したほか、都心での温泉湧出を発表した三菱地所 <8802> も買われている。  一方、業績予想を下方修正し2期連続の営業赤字となったディー・ディー・エス <3782> がストップ安を付けたほか、前5月期の業績予想・配当予想を引き下げたウッドフレンズ <8886> が急落。  今2月期の1Qが営業50%減益となったアデランス <8170> が軟調となり、米国でSNS株が割高と指摘されたことに関連し、日本株でもガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> 、ミクシィ <2121> 、エイチーム <3662> 、アドウェイズ <2489> などが売られた。  業種別では、不動産、電力・ガス、海運、パルプ・紙株などが堅調。一方、保険、ノンバンク、非鉄金属、タイヤ株などが弱含んだ。(編集担当:片岡利文)
16日の日経平均株価は、15円86銭安の1万5379円30銭と3日ぶりに反落した。
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2014-07-16 15:00