エフティコミュニケーションズは売られ過ぎ感強めて調整のほぼ最終局面

  LED照明・OA機器販売などのエフティコミュニケーションズ <2763> (JQS)の株価は、3月高値4065円から反落し、換金売りなどで調整局面が続いている。7月14日には2350円まで調整した。しかし売られ過ぎ感も強めている。調整のほぼ最終局面のようだ。好業績見通しを評価して反発のタイミングだろう。   13年6月にTOBで光通信 <9435> の連結子会社となり、法人向けLED照明・OA機器・スモールサーバー販売などの法人事業、一般消費者向け光ファイバ回線サービス販売やドコモショップ運営などのコンシューマ事業を展開している。LED照明や空調などオフィスの環境・省エネ関連商材を重点分野と位置付けて、商品ラインナップの拡充、定額保守サービスなどストック型収益の積み上げを強化している。   新規事業展開に向けたM&Aや子会社設立も推進している。13年10月にネットワークセキュリティ機器製造・販売のアレクソン、13年11月にビジネスホン・OA機器販売のグロースブレイブジャパン、13年12月にノンフロン新自然冷媒ガス販売・施工のニューテックを子会社化した。さらに13年12月、スマートフォン・タブレット端末での決済・プラットフォーム事業を担う子会社ViewPointを設立した。   7月1日には、子会社ViewPointが運営する中古車個人取引サイト「mieruCAR(ミエルカ)」がグランドオープンしたと発表している。国内初となる中古車の個人間売買プラットフォームである。また7月4日にはタイに子会社を設立したと発表している。LED照明など環境商材の販売からスタートして、ASEAN地域への事業展開の拠点とする方針だ。   今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月14日公表)は、売上高が前期比6.0%増の380億円、営業利益が同27.6%増の48億円、経常利益が同21.6%増の50億円、純利益が同5.5%増の28億円で、配当予想は13年10月1日付の株式100分割を考慮すると実質的に前期と同額の年間50円(第2四半期末20円、期末30円)としている。純利益はアレクソンの負ののれん発生益一巡で小幅増益にとどまるが、法人事業の好調が牽引して大幅営業増益の見通しだ。   法人事業では、LED照明や情報通信機器が好調に推移して、ストック型収益の積み上げが進展する。ニューテックの新冷媒ガス販売・施工の本格展開も寄与する。コンシューマ事業では、光ファイバ回線サービス・IPSの拡販でストック型収益を積み上げ、ドコモショップの運営効率向上や新規商材のウオーターサーバー販売も寄与する。   新規事業では、スマートフォンやタブレット端末でクレジットカード決済を可能とするサービス「ペイコレsmartshot」の提供や、子会社ViewPointの中古車個人取引サイト「mieruCAR(ミエルカ)」の運営を強化する方針だ。新規事業の本格展開も寄与して好業績が期待される。   株価の動きを見ると、3月高値4065円から反落後は水準を切り下げて調整局面だ。換金売りが続いているもようであり、7月9日に2356円、そして7月14日には2350円まで調整する場面があった。ただし売られ過ぎ感も強めている。調整のほぼ最終局面だろう。   7月16日の終値2390円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS240円00銭で算出)は10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間50円で算出)は2.1%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS720円01銭で算出)は3.3倍近辺である。   週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、52週移動平均線近辺で下げ渋り感を強めている。サポートラインとなりそうだ。また日足チャートで見ると、25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られ過ぎ感を強めている。調整のほぼ最終局面であり、好業績見通しを評価して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
LED照明・OA機器販売などのエフティコミュニケーションズ<2763>(JQS)の株価は、3月高値4065円から反落し、換金売りなどで調整局面が続いている。
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2014-07-17 09:15