日経平均は196円安スタート、地政学的リスク高まる

 18日の日経平均株価は、196円18銭安の1万5174円08銭で寄り付いた。  前日のNYダウが161ドル安で終了。ウクライナで起きたマレーシア機墜落事故の影響が懸念視され、5日ぶりの大幅反落となった。  日本株にも地政学的リスクが波及し、日経平均は全面安でスタート。下げ幅は直後に200円を突破した。また、外国為替市場では1ドル101円台前半まで円が買われている。  個別では、4―6月期が百数十億円の最終赤字に陥るとの観測報道があったシャープ <6753> が急落。情報漏えい事件で200億円の補償を準備との報じられたベネッセホールディングス <9783> も大幅安となっている。  また、4―6月期営業利益が65%減のもようと観測された日本ユニシス <8056> 、アプリ制作会社への出資を発表したオールアバウト <2454> 、「プレミアム牛丼」を発売する松屋 <8237> なども売りが先行している。  一方、1Q単体業績予想が黒字転換となったドリコム <3793> や、今3月期営業利益が3.5倍の見通しと観測されたユナイテッド <2497> が買い気配でスタート。  中間期予想を上方修正し米太陽光発電への参入も発表した安川電機 <6506> が急伸しているほか、通期予想を上方修正したブロンコビリー <3091> 、1―6月の純利益予想を94%増に増額したアルプス技研 <4641> 、今7月期の配当予想を増額した大和コンピューター <3816> などが大きく買われている。(編集担当:片岡利文)
18日の日経平均株価は、196円18銭安の1万5174円08銭で寄り付いた。
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2014-07-18 09:15