中国経済の崩壊はない・・・成長鈍化は「外的要因」の前世銀チーフ・エコノミスト見解=中国メディア

 世界銀行のチーフ・エコノミストを務めた中国の林毅夫氏はこのほど、中国経済が減速していることについて「中国経済の崩壊は近い」との論調が中国国外に存在すると指摘する一方、「中国経済が崩壊することはない」と反論した。中国メディアの新京報が15日付で報じた。  記事は、林毅夫氏の発言として、中国の1978年からの35年間における平均経済成長率が9.8%に達することを紹介し、「かつて人類の歴史上なかった奇跡」だと自画自賛した。さらに2010年から中国経済が減速し始めたことについて、「減速の期間はすでに4年に達するが、これは改革開放以来初めてのこと」と伝えた。  さらに林毅夫氏は、中国経済の成長率が鈍化した理由について、「新興国の経済が同時に減速したことから分かるとおり、外部的な要因によるもの」だと主張。中国には体制的・構造的な問題は存在すると指摘しつつも、10年からの成長率鈍化は外部的な理由だと論じた。  続けて、林毅夫氏は中国経済が成長を続けるためには「投資が牽引する経済構造が必要」と主張。一方で中国国内では「自動車の渋滞が激しく、地下鉄も混雑しており、さらに雨が降れば水があふれる」とし、これまで行われてきたインフラ投資は「あまり質が高くなかった」と指摘した。  林毅夫氏は、中国にはまだまだ改善すべきインフラが多く存在すると指摘したうえで、効率と質を向上させつつ、投資によって経済成長を実現すべきだと論じた。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
世界銀行のチーフ・エコノミストを務めた中国の林毅夫氏はこのほど、中国経済の減速を理由として「中国経済の崩壊は近い」との論調が中国国外に存在すると指摘する一方、「中国経済が崩壊することはない」と反論した。中国メディアの新京報が15日付で報じた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-07-18 11:45