わらべや日洋は高値を前にもみ合い、1Q業績伸び悩みを織り込み勝ち組人気再燃で割安修正も

  わらべや日洋 <2918> は、寄り付き直後に16円安の2008円と下ぶれ続落したあと、3円高と戻すなど前日終値を挟んでもみ合いを続けている。7月15日に木徳神糧 <2700> (JQS)が、セブンーイレブン・ジャパン向けに新品種のコメを全量供給すると観測報道されたことで、同社株が、ストップ高にあと1円と迫る急伸したことを手掛かりに、同コンビニ向けに弁当、おにぎりなどを供給しているわらべや日洋にも勝ち組人気が高まって、下値にディフェンディブ関連の割安株買いが続いており、7月4日につけた年初来高値2105円も意識されている。今年7月2日に開示した今2月期第1四半期(1Q)業績が、連続減益で着地したことも織り込み済みと評価されている。 ■香川工場に続き浦和工場、岩手工場建設と積極的に生産能力増強   同社は、セブンーイレブン向けに弁当、おにぎりなどの米飯類中心の中食を製造・供給し、同供給先が四国地方に初進出したことに対応して昨年12月に香川新工場を稼働させたほか、昨年11月には浦和工場(埼玉県さいたま市)、今年1月には岩手工場(岩手県北上市)の各工場建設を発表、生産能力を増強している。この増強投資資金は、同社が、昨年2月に実施したセブンーイレブンを割当先に実施した第三者割当増資(発行価格1528円)で調達した資金を一部充当しており、コンビニ業界では店舗展開、業績推移で勝ち組、負け組の2極化が進むなか、同社株も、より勝ち組人気を高める見込みである。   今期業績は、売り上げ2040億円(前期比9.4%増)、経常利益45億円(同13.7%増)、純利益24億5000万円(同7.8%増)と増益転換し、純利益は、連続の過去最高更新を予想したが、市場コンセンサスを下回っている。また今期1Q業績は、前年同期比13.0%増収、0.5%経常減益、3.1%純益減益と続落して着地し、同じく市場コンセンサスを下回った。いずれもセブンーイレブンへの増産対応でパート人件費の増加やエネルギーコストの上昇、さらに香川新工場の初期費用などが重なったことなどが要因となっており、前向きの業績伸び悩みとの評価も強まってきている。 ■PER14倍台、PBR0.9倍の割安修正で三角保ち合い上放れ   株価は、岩手工場建設に伴う投資負担懸念で突っ込んだ年初来安値1737円から下げ過ぎとして25日移動平均線をサポートラインに下値を切上げ、セブンーイレブンの親会社のセブン&アイ・ホールディングス <3382> が、今2月期第1四半期の好決算を発表したことを手掛かりに年初来高値2105円をつけ25日線水準での三角保ち合いを続けている。PERは14倍台、PBRは0.9倍と割安であり、下値買いから高値を奪回、上値追いを強める保ち合い上放れを示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
わらべや日洋<2918>(東1)は、寄り付き直後に16円安の2008円と下ぶれ続落したあと、1円高と戻すなど前日終値を挟んでもみ合いを続けている。
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2014-07-18 12:00