南米で「大陸横断鉄道」 中国が建設へ 「外交で鉄道技術が引っ張りだこ」=中国メディア

中国の習近平国家主席は16日、訪問先のブラジルのブラジリアでペルーのオジャンタ・ウマラ大統領と会談した際、中国とブラジル、ペルーの3カ国が共同で南米大陸を横断して太平洋沿岸と大西洋沿岸を結ぶ鉄道を建設すると発表した。中国メディアの京華時報は18日、中国が南米で鉄道建設に携わる意義について分析する記事を掲載した。
記事は、中国が南米大陸を横断する鉄道を建設することについて「中国の鉄道技術や運営の実力を示すものであり、太平洋沿岸と大西洋沿岸が結ばれることによって、中国とブラジルおよびペルーの貿易協力が強化される」と伝えた。
続けて、中国が各国と鉄道事業で協力を拡大していることについて、「高速鉄道を含めた中国の鉄道技術は外交の場においても引っ張りだことなっている」と主張、すでにタイやルーマニアが鉄道事業で中国と協力の意向を示していることを紹介したほか、英国とは協力推進で合意したことを伝えた。
さらに記事は、中国の鉄道は設計から施工、各設備の製造や運営にいたるまで「他国よりも遥かに高い実力を兼ね備えている」と自画自賛し、「施工期間の短さやコストの低さのほか技術力も世界をリードする存在」とし、中国の鉄道は効率や安全性においても世界最高水準との見方を示した。
また、同済大学の孫章教授の発言を引用、「中国の鉄道事業における成功例が、南米諸国が鉄道建設を推進する動機の1つとなっている」としたほか、南米諸国では鉄道インフラの更新が迫っており、その意味でもブラジルやペルーが中国と協力を強化することは「最適な選択だ」と伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は京華時報の18日付報道の画面キャプチャ)
中国の習近平国家主席は16日、訪問先のブラジル・ブラジリアでペルーのオジャンタ・ウマラ大統領と会談した際、中国とブラジル、ペルーの3カ国が共同で南米大陸を横断して太平洋沿岸と大西洋沿岸を結ぶ鉄道を建設すると発表した。(写真は京華時報の18日付報道の画面キャプチャ)
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2014-07-19 15:15