ネットワークバリューは再動意でモミ合い上放れのタイミング接近
ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ <3394> (東マ)の株価は、5月安値845円から切り返し、1200円~1300円近辺のレンジでモミ合う展開だ。5月安値から出直りの流れに変化はなく、再動意でモミ合い上放れのタイミングが接近しているようだ。今期(14年12月期)業績の上振れ期待も支援材料だろう。
情報通信ネットワーク関連製品の輸入販売・運用・保守事業(ネットワークソリューション事業およびネットワークサービス事業)を展開している。クラウド関連、モバイル関連、セキュリティ関連、サービス関連などを重点分野として海外の先端技術を開拓し、国内を代表するIT先進企業へ最適なソリューションとして提供している。ライセンス収入や保守・運用などの売上構成比が高く、ストック型の収益構造であることも特徴だ。
13年8月には米ニクサン社のネットワーク監視ソリューション製品に関する販売代理店契約、13年10月にはカナダのノビフロー社が開発したオープンフロー関連製品の国内独占販売代理店契約、14年1月にはモバイル用作業報告書自動作成アプリを提供するG-Smart社(東京都台東区)と販売代理店契約を締結した。アライアンス戦略では13年5月に新日鉄住金ソリューションズ <2327> と資本・業務提携している。
なお7月18日には、米Aruba社の無線LANシステムを、カフェ・カンパニー(東京都渋谷区)の「WIRED CAFE」を中心とする42店舗に導入・設置したと発表している。
今期(14年12月期)の連結業績見通しは、前回予想(2月13日公表)を据え置いて、売上高が前期比7.2%増の26億79百万円、営業利益が同54.1%減の26百万円、経常利益が同54.7%減の16百万円、純利益が66百万円(前期は1億02百万円の赤字)としている。
先端的ネットワーク関連商品の投入、パートナーとの協業推進などでプロジェクト単位での受注拡大を目指している。営業利益と経常利益については、低採算案件の増加、円安に伴う仕入価格上昇、子会社イノコスの売上総利益減少などが影響して減益見通しだが、純利益については、前期計上した取引先への貸付金に係る貸倒引当繰入額、子会社イノコスの株式評価損などの一巡に加えて、株式売却益の計上も寄与する見通しだ。
第1四半期(1月~3月)はイノコスの不振が影響して営業減益だったが、通期見通しに対する進捗率は売上高が29.5%、営業利益が165.4%、経常利益が275.0%、純利益が42.4%だった。通期利益上振れの可能性もあるだろう。
株価の動き(14年1月1日付で株式100分割)を見ると、5月20日の年初来安値845円から5月27日の1390円まで切り返した。その後は概ね1200円~1300円近辺のレンジでモミ合う展開だが、5月安値で底打ちして出直りの流れに変化はないだろう。
7月18日の終値1288円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS70円54銭で算出)は18~19倍近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS219円91銭で算出)は5.9倍近辺である。週足チャートで見ると戻りを押さえていた26週移動平均線突破を突破し、13週移動平均線が上向きに転じてきた。5月安値で底打ちして強基調に転換した形であり、再動意でモミ合い上放れのタイミングが接近しているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)の株価は、5月安値845円から切り返し、1200円~1300円近辺のレンジでモミ合う展開だ。
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2014-07-22 09:30