低品質で廉価だった中国製、今や「技術集約型」に変貌遂げた=中国メディア

 中国メディアの人民日報は21日、低品質で廉価な労働集約型の製品というイメージを抱かれている中国製品について、「今や技術集約型という新しいイメージで世界に知られるようになった」などと報じた。  記事は、習近平国家主席や李克強首相が外遊のたびに「中国製」の原子力発電所や高速鉄道などの売り込みを行っていることを紹介。「中国製」といえば、かつては靴下や帽子などの付加価値が低いとされる製品が多かったが、中国経済の発展に伴い、高い技術力によって製造された「技術集約型」製品へと変貌を遂げたと伝えた。  さらに中国商務部国際貿易経済合作研究院の白明副主任の発言として、「技術集約型の中国製品は、規模の経済のほか長期的な技術の研鑚や、巨大な国内市場によって実現したものである。技術はまだ先進国には及ばないが、労働コストは東南アジアよりも高くなった。しかし技術力と労働力が集約された中国の製品は高い優位性を持つ」と論じた。  続けて、技術集約型の中国製品は先進国や新興国、開発途上国のいずれにおいても引き合いが多いとし、自動車や船舶といった付加価値の高い製品の輸出量が増加していることこそ、その証明であるとした。  さらに記事は、アフリカやラテンアメリカなどでは中国に対して製品だけではなく、技術や資金のほかインフラ投資も求めているとし、中国にとってはインフラや技術の輸出を通じて「余剰生産能力の消化のほか、国内の経済構造の転換もはかることができる」と主張した。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの人民日報は21日、低品質で廉価な労働集約型の製品というイメージを抱かれている中国製品について、「今や技術集約型という新しいイメージで世界に知られるようになった」などと報じた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-07-22 09:30