エナリスは再生エネ関連株人気をテコに下げ過ぎ訂正買いが再燃し反発
エナリス <6079> (東マ)は、24円高の1600円と5営業日ぶりに反発して始まっている。7月13日に投開票された滋賀県の知事選挙で「卒原発」を掲げた候補者が、自民・公明党などの与党が推薦する候補者を破って当選したことから、再生エネルギー関連株の人気を高めて1724円高値をつけ、原子力規制委員会が、7月16日に九州電力 <9508> の川内原子力発電所の審査書案をまとめ、安全審査合格を内定したことで倍返しの調整となったが、この下値水準で同社株に下げ過ぎ訂正買いが再燃している。7月21日に九州北部、近畿、東海の各地方が梅雨明けするなど電力需要のピーク期を迎えることや、8月7日には同社が、今12月期第2四半期(2Q)累計決算の発表を予定していることも、株価押し上げ期待を高めている。
■今12月期純利益は獲得電力が順調に拡大し連続の過去最高予想
同社は、エネルギーを効率的に使用するために各種サービスや情報インフラ、需給管理ノウハウの提供などのエネルギー流通情報事業を展開しており、このうち電力代理購入サービスでは、今年12月末までの獲得電力目標を70万キロワットアワーとする一方、子会社化した日本エネルギー建設と連携しては、同社が未開拓だった太陽光発電事業の個人向け市場に進出し、さらにバイオ燃料によるディーゼル発電所の建設も進めている。
今12月期業績は、今年2月に日本エネルギー建設の業績寄与で上方修正され、売り上げ434億3300万円(前期比4.2倍)、経常利益22億400万円(同3.2倍)、純利益12億6900万円(同3.0倍)と大幅続伸が予想され、純利益は、連続して過去最高を更新する。8月7日発表の今期2Q累計業績の動向が注目されることになる。
■25日線での三角保ち合いから電力需要のピ-ク期を迎え上放れ
株価は、再生エネルギー関連株人気でつけた上場来高値2585円から1480円まで調整し、日本エネルギー建設の子会社化や今期業績の上方修正でストップ高を交えて2087円まで4割高したが、新株式発行(発行価格1273円)・株式売出しを嫌って年初来安値1122円と突っ込み、下げ過ぎとしてこの調整幅の半値戻し水準まで持ち直し、25日移動平均線水準での三角保ち合いを続けている。梅雨明けから電力需要のピーク期を迎えることも加わって、保ち合いを上放れ一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
エナリス<6079>(東マ)は、24円高の1600円と5営業日ぶりに反発して始まっている。7月13日に投開票された滋賀県の知事選挙で「卒原発」を掲げた候補者が・・・。
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2014-07-22 10:15