【中証視点】創業ボード株のバリュエーションの回帰を促す3大要因

2014年の取引初日、創業ボード指数が2%上昇し、2013年12月以来の反転上昇の流れを続けた。メインボード指数は低迷を続け、2014年に幸先の良いスタートを切ることができなかった。しかし株価の差の拡大に伴い、創業ボードが2013年のように市場をけん引できるかに関する懸念が深まっている。3日付中国証券報が伝えた。
調査会社Wind資訊のデータによると、2013年12月31日現在の創業ボード株の平均株価収益率(PER)は53.56倍となっているが、上海深セン300指数は8.65倍のみで、A株全体は11.29倍である。創業ボードの株価とブルーチップの間には、依然として大きな開きがある。2014年の創業ボードでは、多くの成長に関する「物語」が生まれるが、予想を下回る収益、解禁ブームの到来、IPO再開という需給構造を変える3大要因により、市場ムードが冷え込む可能性がある。投資家の成長株に対する期待感、企業の株価に対する許容範囲に変化が生じる可能性もあり、株価暴落の相乗効果が生じることもありうる。
発展の初期段階にある創業ボードの上場企業は明るい見通しを持つが、現在の収益能力については疑問視されている。2013年の収益状況を見ると、50倍を超えるPERを支えるには不十分だ。広発証券の研究報告によると、2013年第3四半期のメインボード・中小ボード・創業ボードの親会社に帰属する純利益(特別損益を除く)の増加率は、それぞれ21.9%・2.4%・10.3%となり、前四半期比でそれぞれ9.7ポイント上昇・4.8ポイント低下・11.5ポイント上昇となった。2013年第1―3四半期報告書のメインボード・中小ボード・創業ボードの親会社に帰属する純利益の前年同期比増加率は、それぞれ14.7%・4.0%・3.0%となった。メインボードと創業ボードの利益増加率が上昇し、メインボードの利益増加率は創業ボードと中小ボードを大幅に上回った。
2013年第3四半期報告書が発表されると、創業ボードの収益の先行きを不安視する機関投資家が、相次いで市場を後にしている。創業ボードの2013年年次報告書が2014年年初に発表されると、多くの分割期待銘柄が登場する可能性があるが、一部のファンドマネージャーはこれを単なる販売の機会としてとらえており、実質的な投資価値をそれほど持っていないと判断している。2013年の中間報告書と第3四半期報告書の状況を見ると、各業界の創業ボード上場企業の年次報告書が、期待を下回る業績しか発表できない可能性がある。
IPO再開が、創業ボードの需給関係を変化させる。多くのベテラン投資家は、2013年に創業ボードが活況を呈したのは、IPO停止を基礎としていたと指摘した。経済構造のモデルチェンジを背景とし、市場の資金は創業ボードの成長株に集中し、創業ボード全体の活況を形成した。しかし2014年にIPOが再開されると、より株価の低い企業が創業ボードに進出し、2013年の株の「供給が需要に追いつかない」という構造、そして株価にも変化が生じる。IPO再開により、創業ボードで割安の新株が増加し、資金の分流がさらに表面化する。
予想を下回る収益、解禁ブームの到来、IPO再開という需給構造を変える3大要因から見ると、創業ボードは高い株価を維持することが困難だ。2013年の年次報告書が発表されるに伴い、各社の収益が確認される。市場の成長株への熱狂と、ブルーチップに対する悲観ムードという両極端な感情にもつれが生じ、A株市場の株価に再編が生じる。現在の株価だけを見ても、2014年に創業ボードの株価下落のリスクは、ブルーチップを大幅に上回る。(編集担当:陳建民)
2014年の取引初日、創業ボード指数が2%上昇し、2013年12月以来の反転上昇の流れを続けた。メインボード指数は低迷を続け、2014年に幸先の良いスタートを切ることができなかった。しかし株価の差の拡大に伴い、創業ボードが2013年のように市場をけん引できるかに関する懸念が深まっている。3日付中国証券報が伝えた。
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2014-01-03 18:00