マクロミル、セルフアンケートツールでヤフーらと連携サービス開始

マクロミルが提供するセルフアンケートASP「Questant(クエスタント)」は、2014年7月22日から、ヤフーが提供するYahoo!ニュース「意識調査」との連携を開始した。今8月中には、セールスフォース・ドットコムと連携し、さらに、GMOインターネットグループのマルチ調査パネル「Japan Cloud Panel」との連携開始も予定している。2013年10月にリリースした「Questant」は、2014年3月末時点で10万人超のユーザーを獲得しているが、相次ぐ新サービスの投入によって、ユーザー層の拡大に弾みをつける考え。(写真はマクロミルQuestant事業部長の高木一成氏、サーチナ撮影)
「Questant」は、パソコン・スマートフォン・タブレットを使って、簡単な操作で、10問100サンプルまでのアンケートが無料で何度でも利用できる。インターネット調査会社のマクロミルが蓄積したノウハウを活かし、約80種類の独自アンケートのテンプレートが用意され、誰でも1分間程度でアンケートが作成可能。作ったアンケートのURLやQRコードが自動発行されるため、メールやSNSを使って、即座にアンケートが実施できる。
アンケートの結果は、ドラッグ&ドロップで簡単にクロス集計し、自分の好きな色や形のグラフにカスタマイズ化してアウトプットできる。また、アンケート結果は、回答者との間で共有することもできる。さらに、年2万9800円(税抜)の有料版を購入すると、アンケート数、質問数、回答数が無制限で利用することが可能になる。
Questant事業部長の高木一成氏は、「学校での授業評価や、病院における患者に対するアンケート、イベントでの満足度調査など、これまでは紙を使ってアンケートを実施、集計していたような場面で、Questantの利用が広がっている。アンケートの作成や集計・分析などにかかる人件費等のコストを抑え、思い立った時にいつでも簡単に調査が実施できると評価していただいている」と語る。
Yahoo!ニュース、「Japan Cloud Panel」などとの連携は、「アンケートの配信先リストを持たない企業や個人の方でも幅広くアンケート調査が実施できるようにし、アンケートの配信先リストを持つ企業でも自社顧客以外の一般層に対してアンケートをしたいというニーズに応えられるようになる。より利用シーンを拡大するための施策」(高木氏)と位置づける。
たとえば、Yahoo!ニュースとの連携では、Yahoo!ニュースの「意識調査」のページに、アンケートの回答を呼びかけるバナーを掲示して、アンケートの回答を集めることができるようにした。利用料金は、質問数と回答者数によって異なるが、1問100人までの回答であれば7800円で実施できる。
同様の連携は、約130万人モニターが登録するGMOリサーチの「Japan Cloud Panel」とも実施する計画で、現在、アンケートの実施条件や料金などを検討中。8月下旬をめざして新サービスとして提供開始する計画だ。
一方、セールスフォース・ドットコムのCRM(顧客関係管理)システムを利用している企業に対し、マーケットプレイス「AppExchange」において、Questantアプリをリリースする計画。CRMの一環としてセルフアンケートを容易に利用できる環境を提供していく。
高木氏は、「Questantによって、従来は調査コンサルティング会社を利用することがなかった幅広い利用者層に対し、ネットリサーチの利便性や効果を提供することが可能になった」と語る。「セルフアンケートというサービスは、先行する北米をはじめ世界的に市場が拡大している。調査会社として歴史を重ねてきたマクロミルのノウハウを活かしたQuestantは、今回の新サービスのようにアンケートモニターと連携することによって、より多くの方々に利用していただけるようになる」と、今回の連携を機に、より幅広いユーザーに利用を促していく考えだ。(編集担当:風間浩)
マクロミルが提供するセルフアンケートASP「Questant(クエスタント)」は、2014年7月22日から、ヤフーが提供するYahoo!ニュース「意識調査」との連携を開始した。今8月中には、セールスフォース・ドットコムと連携し、さらに、GMOインターネットグループのマルチ調査パネル「Japan Cloud Panel」との連携開始も予定している。(写真はマクロミルQuestant事業部長の高木一成氏、サーチナ撮影)
business,company,technology
2014-07-22 16:30