ワコールHDは小中生向け下着に注力、来期業績は回復
ワコールホールディングス <3591> は、高値頑強な動きとなっている。21日付の日本経済新聞朝刊は「同社は女子小中学生向けの下着事業に力を入れる。8月に百貨店向けブランドを18年ぶりに刷新し、来年2月には量販店向けの新ブランドも売り出す」と伝えており、今後の展開に対する期待感から中長期狙いで注目したい。
国内事業においては、消費税増税後の市場環境の変化に注視しつつ、拡大余地のあるエリアや価格帯、年齢層にアプローチし、売上シェアや顧客の拡大を図るとともに、レディスインナーウェア以外の成長分野についても新たな売上の柱とすべく、体制整備を着実に進めている。また、海外事業においては、ワコールイヴィデンを中心とした欧州事業の基盤整備と市場地位の確立に取り組むと同時に、米州の高級品市場でのシェア拡大や新規事業開拓、中国の安定的な収益基盤の確立の実現を目指している。今2015年3月期売上高1960億円(前期比1.1%増)、営業利益135億円(同2.6%減)、経常利益154億円(同2.4%増)、純利益105億円(同3.9%増)を見込む。年間配当は期末一括30円を予定している。
株価は、1月20日につけた年初来高値1123円から4月11日に年初来安値992円まで調整を挟んで6月25日高値1111円と買い直された後、もみ合いとなっている。女子小中学生向け下着事業への注力のほか、欧州で高級下着類の販売強化への展開に期待感がある。PBR0.77倍と割り負け、配当利回りは2.7%と利回り妙味もソコソコある。今期営業微減益見通しを織り込み、来期は上向くとの見方から、月足では24カ月移動平均線がサポートしている。中長期ではレンジ上限の昨年11月高値1128円奪回が期待されることから、下押す場面があれば、中長期で注目されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ワコールホールディングス<3591>(東1)は、高値頑強な動きとなっている。21日付の日本経済新聞朝刊は「同社は女子小中学生向けの下着事業に力を入れる。
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2014-07-23 09:30