ホットリンクはビッグデータ関連人気を再燃させ下げ過ぎ訂正買いで急反発

  ホットリンク <3680> (東マ)は、196円高の2098円と5営業日ぶりに急反発して始まっている。7月10日に経済産業省が設立したビッグデータを活用して新成長産業を育成する「データ駆動型イノベーション創出協議会」の第2回会合が開催され、7月15日に総務省が公表した2014年版の情報通信白書でビッグデータを活用した国内全産業の売上高押し上げ効果が約61兆円に達すると分析されたことなどを見直し、ホットリンクのソーシャル・ビッグデータの分析ツール「クチコミ@係長」の先行実績を見直し下げ過ぎ訂正買いが再燃している。7月31日には、同社の今12月期第2四半期(2Q)累計決算の発表が予定されており、業績期待も高めている。 ■今12月期業績は大幅続伸で連続の過去最高純益更新予想   「データ駆動型イノベーション創出協議会」は、豊富なデータを保有する大企業とデータ分析をするベンチャー企業を連携させることで新規ビジネス・新規需要を発見し成長産業を育成することを目的に今年6月9日に設立され、データ基盤を提供し連携の媒介となるデータプラットフォーマーにキープレーヤーの役割を期待している。ホットリンクは、すでにソーシャル・ビッグデータの分析ツール「クチコミ@係長」で先行実績を誇っており、同協議会に参加するとともに、6月の第1回会合で開催されたパネルディスカッションでは、同社の内山幸樹社長が、パネラーとして講演するなどリーダー的な存在となっている。情報通信白書では、ビッグデータによる増収効果は、全産業の売上高約1335兆5000億円(2012年)の4.6%、61兆円に達し、卸売業・小売業の流通産業で28兆1000億円、流通業以外は32兆8000億円拡大させたと分析されており、新成長産業が、確実にテイクオフしていることを裏付けた。   一方、同社の今12月期業績は、12億6100万円(前期比33.7%増)、経常利益2億7000万円(同84.6%増)、純利益1億3000万円(同88.1%増)と大幅増益が予想されるなど好調で、純利益は、連続の過去最高更新となる。国内ビッグデータ市場は、年間平均成長率が37.5%と高成長しており、「クチコミ@係長」やソーシャルリスクの監視ツール「e-mining」の新規受注を順調に獲得していることなどが寄与する。   今年4月に発表した今期第1四半期(1Q)業績は、四半期決算が初作成となるため前年同期比較はないが、売り上げ2億6000万円、経常利益4500万円、純利益2200万円で着地し、今期2Q累計業績対比で高利益進捗率を示しており、7月31日に発表予定の2Q累計業績への期待を高めている。 ■25日線からなおマイナスかい離し急騰習性の再現思惑を内包   株価は、昨年12月に公開価格2700円で新規株式公開(IPO)され、7170円で初値をつけ上場来高値2万8350円まで公開価格比10.5倍の大化けを演じたあと、株式分割(1対5)の権利を落として1270円の安値をつけ、「データ駆動型イノベーション創出協議会」の設立で2954円と2.3倍化、この上昇幅の3分の2押し水準目前まで下値を探った。きょう23日の急反発でも、25日移動平均線からはなお5%超のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆しており、急騰特性の再現思惑を強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ホットリンク<3680>(東マ)は、196円高の2098円と5営業日ぶりに急反発して始まっている。
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2014-07-23 10:15