太陽電池開発 中台に太刀打ちできない韓国、「撤退や縮小」余儀なくされる=中国報道

 中国メディア・和訊網は22日、中国と台湾が太陽電池の研究開発を全力で進めており、太刀打ちできない韓国メーカーが続々と撤退や業務縮小を強いられていると報じた。  記事は、韓国・LGグループが太陽エネルギー業務の再編を実施、銅・インジウム・ガリウム・セレンを用いたCIGS薄膜太陽電池の開発を終了し、業務の中心を結晶シリコン太陽電池にシフトすることを決定したと韓国メディアが15日に報じたことを紹介。LGイノテックがすでに8割の研究開発者を解雇し、生産機器を手放したとの情報があるとした。  また韓国大手電機メーカーのサムスンSDIも、CIGSの研究開発を続けるものの、投資を拡大する意思はなく、今年上半期の稼働に向けて準備するはずだった生産ラインについて、投資を続けるかが現在も決まっていないとした。  一方で中台の動きは活発で、台湾の半導体受託生産世界最大手であるTSMCは今年第3四半期より年間生産能力が40メガワットから120メガワットに高めるほか、太陽光パネルなど生産する中国の大陸漢能(Hanergy)も600メガワット規模のCIGS工場を着工する。来年初めには量産体制に入るとのことだ。  韓国メディアが伝えたところによると、サムスンSDIの太陽電池部門は現在営業収入が数十億ウォン(数億円)だったのに対して損益が200億ウォン(約20億円)にのぼった。同社は2011年7月に母体会社から太陽エネルギー部門を引き継ぎ、当時のトップは「世界一を狙う」と豪語していた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・和訊網は22日、中国と台湾が太陽電池の研究開発を全力で進めており、太刀打ちできない韓国メーカーが続々と撤退や業務縮小を強いられていると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-07-23 21:15