シードは反落も1Q決算を先取り続伸業績を手掛かりに下げ過ぎ訂正余地
シード <7743> (東2)は、20円安の1305円と反落して始まっている。5月13日につけた年初来安値1015円から300円幅のレブルアップした水準で利益確定売りが先行している。ただ同社株は、8月12日に今3月期第1四半期(1Q)決算の発表を予定しており、同決算を先取り今期業績の続伸予想が再確認されると見越して下値に下げ過ぎ訂正買いも交錯している。コンタクトレンズ市場で、昨年2013年に1日使い捨てタイプの市場シェアが10.1%に高まり、これを2015年に14~15%にアップさせるとともに、コンタクトレンズ全市場でも同じく7.3%から10%に高めるために積極的な中期経営計画を推進していることも業績成長期待を高めている。
■コンタクトレンズは新製品を投入し14.4%増と続伸
同社の今期業績は、売り上げ214億円(前期比11.6%増)、営業利益12億2000万円(同5.3%)、経常利益11億円(同2.3%増)、純利益5億円(同9.7%増)と予想されている。使い捨てコンタクトレンズでは、「ワンデーピュアうるおいプラス乱視用」を投入してシリーズ全体の売り上げ拡大を図るとともに、中国で販売許認可が下りたピュアシリーズの販売活動を開始して14.4%増と伸ばし、ケア用品では低価格商材やニッチ商材を活用し、OEM供給も展開して売り上げを確保、眼鏡では、中高年向けの新ブランド「フェザント」、「ファセット ファム」を投入して前期売り上げ実績を上回り、原価低減効果や高付加価値品の利幅拡大で研究開発費、広告宣伝費、人件費の増加などをカバーすることが要因となる。なお純利益は、前期計上の特別損失が減少することなどから増益転換する。
また中期経営計画は、前期業績が目標を上回って着地したことから、新たに目標数値を修正し、最終年度の2016年3月期の売り上げを235億円、営業利益20億円、純利益9億円と設定している。
配当は、前期に東証第2部への市場変更記念の記念配当5円を上乗せして年間25円(前々期実績20円)に増配し、今期は、この記念配当は剥落するが、普通配当を22.5円に増配する。
■25日線から8%の下方かい離と下げ過ぎで6月の5割高相場の再現へ
株価は、前期業績の上方修正や株主優待制度の導入などを歓迎して年初来高値2245円をつけ、3月12日の東証第2部への市場変更に際して実施した自己株式処分(処分価格1669円)・株式売出しを嫌って1015円まで調整、今期業績の続伸予想が、市場コンセンサスをクリアしたことで下げ過ぎとしてつけた6月18日の1520円高値まで5割高したあと、3分の1押し水準で中段もみ合いを続けてきた。25日移動平均線からは約8%のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆しており、今期1Q業績への期待を高め6月の5割高相場の再現が有力視される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
シード<7743>(東2)は、20円安の1305円と反落して始まっている。5月13日につけた年初来安値1015円から300円幅のレブルアップした水準で利益確定売りが先行している。
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2014-07-24 10:30