医療観光が中国で普及 韓国では「美容整形」 日本は「高度医療」で人気=中国メディア

中国共産党機関紙・人民日報系の国際金融報は21日、中国旅遊研究院が発表した報告を引用し、2014年上半期における中国人の出国者数が前年同期比18.7%増の延べ5410万人に達したと伝えた。中国では海外旅行が身近になるにつれ、旅行の質を求める声が高まっているほか、「メディカルツーリズム(医療観光)」も徐々に普及しつつあるようだ。
メディカルツーリズムとは他国で観光を楽しむと同時に現地で医療を受ける旅行を指し、コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーの報告によれば、2012年のメディカルツーリズムの市場規模は世界で1000億米ドル(約10兆1750億円)に達した。
中国人客を取り込むために、韓国の美容業界は中国でプロモーションを実施しており、韓国政府も中国人観光客に便宜を図るべく各種政策を打ち出している。記事は、中国で美容整形のメディカルツーリズムの人気が高まっていると紹介、美容整形のため韓国を訪れる外国人のうち、国籍別では中国人が最多であると伝えた。
続けて、メディカルツーリズムで韓国を訪れ、目の整形手術を受けた女性の体験談を紹介。手術費用は人民元で5000元-2万元(約8万2000円-約32万8000円)ほどと、中国国内での費用と大差はなく、「韓国の病院では診察から手術完了まで1日しかかからず効率的」と伝えたほか、医師と患者がしっかりと話し合って手術の内容を決めるというサービスも「とても良かった」と伝えた。
また、メディカルツーリズムで日本を訪れる中国人も少なくない。美容整形を目的にする韓国に対して、記事は「日本のメディカルツーリズムは高度医療や高い技術に基づく検診が人気を集めている」と伝えた。特に「がん検診」が人気で、メディカルツーリズムで「がん検診」を受ける中国人観光客は35歳から55歳の中年層が多いという。
さらに記事は、日本で胃の検診と血液検査を受けた女性の体験談として、「胃カメラによる検診はまったく苦しくなく、モニターを通じて胃の内部を見ながら医師の診断を聞くことができた」と紹介。さらに、日本の医療でもっとも印象深かった点として、女性からの声として「サービスの質」があげられたことを伝え、「まるで皇帝になったかのようだった」と述べたことを報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国共産党機関紙・人民日報系の国際金融報は21日、中国旅遊研究院が発表した報告を引用し、2014年上半期における中国人の出国者数が前年同期比18.7%増の延べ5410万人に達したと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-07-25 09:30