エンビプロ・ホールディングスは悪材料を織り込む、決算に注目

  エンビプロ・ホールディングス <5698> (東2)が5月14日に発表した前2014年6月期の第3四半期累計決算は、売上げが246億4200万円(前年同期比5.8%減)、営業利益が3億9700万円(同33.5%減)と厳しいものであった。株価も鋭く反応し、5月22日に525円の年初来安値に売り込まれた。   株価はそこからリバウンドに転じ、6月24日に599円の戻り高値を示現した。そうした最中の6月13日に前6月期の業績について、売上げを397億3000万円から356億6500万円(前々期379億6900万円)へ、営業利益を7億9700万円から4億9200万円(同8億2700万円)へ、それぞれ下方修正した。   株価は戻り高値599円から559円まで下げ、戻りを挟んでここへきてダメ押し形成場面となっている。これで業績に関する悪材料はことごとく織り込んだパターンである。   同社グループにおける主要な商材である鉄スクラップの相場は、期中前半において国内高海外安で推移し、国内仕入海外販売を主な商流とする同社にとっては、厳しい事業環境となった。海外安が国内での仕入競争力の低下となり、販売数量が減少。韓国を中心としたアジアの需要家の値下がり期待に反して米国産鉄スクラップもアジア向け価格は上昇した結果、日本産鉄スクラップへの需要が強まった為、日本国内価格を押し上げることとなった。   ただ、そのような事業環境は徐々に改善している。前期の配当を従来計画の10円→15円に大幅増額修正したのは、先行きの見通しについて、明るい方向で見ていることを示したものと受け止められる。PBRが0.53倍と極端に低い水準にあり、配当利回りも2.67%と高い。8月12日に決算発表が予定されている。悪材料は織り込み済みとあって、今期の見通しが増益なるようだと、株価へのインパクトはかなり強いものになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
エンビプロ・ホールディングス<5698>(東2)が5月14日に発表した前2014年6月期の第3四半期累計決算は、売上げが246億4200万円・・・。
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2014-07-25 10:15